『レッド・デッド・リデンプション2』プレイレビュー 第9話
前回の続き。
新しいバイク……じゃなかった、新しい馬にまたがって、ホゼアのおっさんとともに“伝説のハイイログマ”狩りにやって参りました。キャンプで一夜を明かし(寝込みをクマに襲われるかも……とは考えない連中なんだなと)、さわやかに目覚めたら、やっぱり朝イチのホットコーヒーだよな。
こういう、何気ない日常を切り取ったシーンって大好き。
ちなみに俺が愛用しているのは、イタリアはビアレッティのモカエキスプレス。
彼らと同様、キャンプやツーリングでも重宝している。コイツで淹れるエスプレッソが、たまらなくうまいんだよね~。
話が逸れた。
出発前に、伝説グマをおびき寄せるための撒き餌を作り、
馬に騎乗して出発。美しい景色を向こうに、観光気分に弾む脚でパカパカと進む。
正直、伝説グマに用事がなかったらホゼアのおっさんを置き去りにして、このあたりを散策しまくりたい。美しい水をたたえた川と豊かな山、穏やかな天気にも恵まれているのに、なんでおっさんとデートせにゃならんのだ……。
そんなことをネチネチと思っているうちに、伝説グマのエリアに入ってしまったようだ。ここからは、一瞬たりとも気が抜けないぞ……。
ここで、生き物の痕跡や気の流れなんかを注視できる特殊能力、“イーグルアイ”を発動。どんな小さな証拠も、これがあれば見逃すことはない。さっそく、いくつか発見することができた。
伝説グマの痕跡は、森の奥のほうに続いている。不安ながらも進むしかないのでズンズンと奥地に入り込んでいったのだが、ここで「あ」と思った。
「いきなりクマのテリトリーに踏み入るとは思わず、武器の確認をしていないぞ……。キチンと強いショットガンかライフルを装備していたっけな……?」
装備を変えるには、馬がいるところまで戻らなければならない。しかし、それはじつにメンドくさい。例えるなら、酒を飲みすぎた状態で布団に潜り込み、深夜3時過ぎに猛烈な尿意で目を覚ましたとき。布団を出て部屋を脱し、階段を下りてトイレに入ってパンツを脱いでハイおしっこ……という過程を踏めば楽になれるとわかっちゃいるが、それがもう、とてつもなくメンドくさい。それと同じくらい、馬のところに戻って武器を変えるのがメンドくさい。トイレの場合は、頭の中でその過程を考えている途中でフッと楽になってしまうことがあるわけだが(寝小便じゃねえか)、武器変更は確実に馬のところに戻る必要があるので、俺は「ま、いっか」と思考に決着をつけた。なあに、きっとショットガンを装備しているさ。
しかし。
(;`・д・)…………。
じつに不安の残る装備で、伝説グマと対峙せにゃならんのか……。
そしてすぐに、その瞬間は訪れる。
クマも、腹が減っていたのだろう。俺が設置した高級獣肉に安っぽくおびき出され、その姿をさらしたのだ!
うろたえる、おっさんふたりw
ここで、思いもよらないことが起こる。突然、伝説グマがダッシュして、こっちに向かってきやがったのだ!! そして、↓このモードに……。
!!!!? こここ、これ、なんだっけ!!? 何すりゃいいんだっけ俺!!!?
『レッド・デッド・リデンプション』では緊迫の場面で突如、強制的にデッドアイになることがある。時の流れがスローになるので、とっさに反応できさえすれば、クマだろうがクジラだろうが夜叉猿だろうが、好きなだけ脳天に銃弾を撃ち込むことが可能だ。しかし、「こここ、これ、ななななな!!」なんて慌てふためいているくらいだからそんな反応はできるはずもなく、
さわやかに取り逃がしてしまった。てか、何笑ってんねん。
ここで主人公には、ふたつの選択肢が出される。それは、“伝説グマを追う”という男らしくて勇ましいものと、“ホゼアのおっさんと街に逃げ帰る”というチキン乙www的な情けないものだ。脳筋の俺は当然、
|・`ω・)y- しばらくここにいるよ
シブく決めたつもりだろうが俺はこのとき、映画『プレデター』で、シュワちゃんらを逃がすためにナイフ1本で丸太橋上で仁王立ちし、ものの見事に返り討ちにあって惨殺されたネイティブアメリカン兵士のビリーを思い出していた(わかるかな)。
そして俺は。
……ビリーになった。
ごがぁぁああああああああ!!!!
(#`;д;)あ、あんぎゃ!! あんぎゃあああ!!!
どぅるぁぁあああああああ!!!!
(; ̄Д ̄)あ……あ……あ……
なんまいだ~~~……
まったくもってなすすべなく蹂躙され、憐れワタクシめはクマの餌となったのでした……。
ホゼアと戻ってればよかったチクショオオオオ!!!
続く。