平成に出会った、心のベストゲーム発表!
気が付けば、平成31年4月30日--。まもなく、(個人的に)人生でもっとも濃い時間を過ごさせてくれた“平成”という時代が終わりを告げます。
これに合わせてあらゆるメディアで“平成のベスト〇〇”という特集記事が組まれており、我が古巣の某ゲーム雑誌でも“平成のゲーム 最高の1本”という興味深い記事が踊っておりました。
そこで僕も、(とくに依頼はされなかったけど)考えてみました。
「平成という時代に出会ったゲームで、最高と思うものはなんだろう……」
と。
こういうテーマって、ゲームクリエイターさんと酒を飲んでいるときによく議題に上がるんです。……ていうか、僕個人が聞きたくて、
「〇〇さんにとって、心のベストゲーム3本はなんですか!?」
って、ついつい質問しちゃうんですけどw
というわけで、本題に。
大塚角満が平成という激動の時代に出会い、いつまでも心に残り続けている“ベストゲーム11本”をピックアップいたします。
「え!? そこは“ベスト10”なんじゃないの!?」
と思われるかもしれないし、僕自身もそう考えていたんですけど……どうしても10本に絞れなかったんだよぉぉぉおお!!!wステキなゲームがありすぎなんや!!><
なので、11本ですw そして、本来なら順位をつけるんでしょうけど……とてもじゃないけど、序列はつけられませんでした。思うまま、並列で記したいと思います!!
発表! 平成の心のベストゲーム!
では、11本もあるのでガンガン書いていきます。一気にお読みください!!
◆平成のベストゲーム1:『The Elder Scrolls V: Skyrim(スカイリム)』
PC版を皮切りに、あらゆる据え置きゲーム機に移植されたオープンワールドの名作中の名作。スタンドアローンのゲームで、これほどの自由と開放感を得られたゲームはほかに思いつかない。その世界観の中でプレイヤーというひとつの人格がきっちりと確立されるので、本当に暮らしているような錯覚すら覚えてしまう。自由度と引き換えにゲームシステム自体は複雑だが、慣れれば間違いなく病みつきになる。あまりにも楽しすぎて、しょっぱなのPC版はもちろん、プレイステーション3版、プレイステーション4版を遊びまくったくせに、現在もNintendo Swicth版を遊んでいるくらい大好きである。
▲画面は公式サイトより。
◆平成のベストゲーム2:『レッド・デッド・リデンプション』
『レッド・デッド・リデンプションII』ではなく、1作目のほう。この『RDR』に受けた衝撃は計り知れないものがあった。前述の『スカイリム』と同じくオープンワールドのゲームだが、『スカイリム』が好きなようにキャラメイキングをしてからゲームを始めるのとは違い、『RDR』はジョン・マーストンという中年のおっさんガンマンが主人公。固定なので変えられないのだが……これが、映画を自分で操作しているかのような雰囲気を醸す格好の素材になっていて、一瞬で西部開拓時代のアメリカにタイムスリップさせられてしまうのである。馬に乗って荒野を駆けているだけでたまらない気持ちになってしまう、非常に“刺さる”1本であります。
▲画面は『レッド・デッド・リデンプション2』です。
◆平成のベストゲーム3:『ドラゴンズドグマ』
オープンワールドの流れで、もうひとつ忘れられない1本を。『スカイリム』と『RDR』は海外の作品だが、それら怪物タイトルと比べて引けを取らない……どころか、“アクション”という分野においては圧倒的に抜きん出た和製オープンワールドが『ドラゴンズドグマ』である。発売前から、「俺は絶対にこのゲームをやり込む!! そしてプレイ日記を書く!!」と誓い、実際にその通りになって単行本まで作ってしまった思い出深いタイトル。そういう意味では、遊ぶ前から多大な期待を寄せていたので、「実際に触れたら、どうなんだろう……」と若干の不安もあったのだが、製品版は俺の期待と想像を遥かに上回る完成度で感動してしまった。この4月にNintendo Swicth版が発売され、現在絶賛プレイ中。あんなに遊んだのにwww どんだけ好きやねんw 当ブログでプレイ日記も始めたので、どうか読んでくださいな。
▲画面はNintendo Swicth版のもの。
◆平成のベストゲーム4:『シャイニング・フォース 神々の遺産』
ここでひとつ、懐かしの1本を。セガから発売されたメガドライブ用ソフト『シャイニング・フォース』であります!! じつはワタクシ、中学生のころから根っからのセガっ子で(マジです)、友だち連中がファミコンやスーパーファミコンを買っていた時代に、ひとりでセガマークIIIやマスターシステムにのめり込み、メガドライブに至っては発売日に購入したほどベタ惚れしていたのです。そんなセガマニアの俺が、当時もっとも時間を割いたゲームが『シャイニング・フォース』だ。非常に完成度の高いシミュレーションRPGで、当時さんざん友だちに、「『シャイニング・フォース』が遊べていいだろ!! メガドライブだけだぜ!!」と自慢したことを覚えているわw もちろん、続編の『II』も大好き。9月に発売されるメガドライブミニにも入っているので、コレ目当てで買ってもいいねマジで。
▲部屋を掃除していて出てきた、メガドライブや3DO用の懐かしソフト群。『シャイニング・フォースII』を中心に撮影していることからも、思い入れの強さがうかがえるなw
◆平成のベストゲーム5:『ディアブロ II』
「もっとも好きなゲームジャンルは?」と聞かれ、迷うことなく「ハック&スラッシュ!!」と答えるようになったきっかけは、この『ディアブロ II』にある。もちろん、この作品の前身である『ディアブロ』が好きだったからこそ遊んだのだが、『II』の完成度は桁が違った。誤解を恐れずに言えば、同じストーリー、同じダンジョンをくり返し遊んでいるだけなのに、おもしろすぎて止め時(辞め時も)がわからなかった唯一無二のタイトルである。PCゲーで、さらに英語版しかなかったのに、これほどまで夢中にさせられるとは……。現在ブログを連載している『ディアブロ III』ももちろんベタ惚れなんだけど、遊んでいたときの“熱狂度”に関しては『II』に軍配が上がる。いまでもたまに、遊びたくなります。
▲まだパッケージもソフトも持っていましたw 遊んでみようかな……。
◆平成のベストゲーム6:『カルドセプト』
“カード”と“ボードゲーム”と“ファンタジー”を同じ鍋に入れ、絶妙にバランスを整えたらこれほど楽しいゲームになるんだ……と再確認させられる好例。というか、ここまですばらしいカード&ボードゲームを、ほかに知らないんだけど。第1作目が発売されたハードはセガサターンで、これもまた、セガ好きとしてはたまらない要素だったw ひたすらカードを集め、独自の戦略を練って対戦に臨む……というサイクルがたまらなく楽しく、当時、同じチームの連中や上司(すでにファミ通に入っていたのでw)と毎日のように激闘を展開していた。しかし、手塩にかけて大切に育てた土地が卑劣な手(そういう戦術なんだけどw)で奪い獲られたときの憎しみたるや筆舌に尽くしがたいものがあり、「コレは世紀の“友情決裂ゲー”だな……」と仲間と言い合っていたものだ。
▲画面は『カルドセプトDS』のもの。
◆平成のベストゲーム7:『タクティクスオウガ』
壮大な世界観とシナリオ、緻密なゲームシステム、美しいグラフィック、とんでもないやり込み要素……と、あらゆる部分で当時のスーパーファミコン用ソフトをぶっちぎっていたシミュレーションRPG。もう、『タクティクスオウガ』のすべてが好きで、いまだに攻略本を手に取って眺めることがあるよ(苦笑)。このゲームが発売された当時、もうファミ通編集部にいたんだけど、誰よりも遊び込みたくて攻略チームに立候補したのはいい思い出ですw 全100階、途中で外に出るとイチからやり直し……という絶望的な超高難度ダンジョン、“死者の宮殿”で、何度ガチの涙を流したことか……。“心のベストゲーム”を5本選ぶとしたら、間違いなくランクインするタイトルです。
▲画面はニンテンドー3DS版を複写したものです。
◆平成のベストゲーム8:『みんなのGOLF オンライン』
プレイステーション2にオンラインゲームの波が到来したとき、『ファイナルファンタジーXI』と並んで“ネットの向こうの人とつながる楽しさ”を教えてくれたエポックメイキング的なタイトルが『みんなのGOLF オンライン』だった。全国の人とリアルタイムでゴルフのスコアを競う“リアル大会”や、かわいらしいアバターを操作してチャットを楽しめた“ビジュアルロビー”などなど、いまから17年も前(!)でありながら、オンラインゲームのおもしろさがすべて詰まった作品だった。それゆえに、2年5ヵ月のサービスを終えてロビーが無くなってしまったときは、深夜の編集部でガチ泣きしてしまったよ。ゲームをやっていてあれほどの喪失感を味わうことは、後にも先にもあれっきりだと思う。ちなみに、このゲームがあまりにも楽しく、当時の同僚たちといっしょに“みんGOLオンライン プレイ日記”を書き始めたことが、その後の逆鱗日和や熱血パズドラ部につながるのです。
▲『みんGOLオンライン』サービス終了のとき、仲間に集まって撮った記念写真。いま見ても泣ける。
◆平成のベストゲーム9:『パズル&ドラゴンズ』
“プレイ時間の長さ”において、間違いなく『モンスターハンター』シリーズと双璧となるのが、おなじみ『パズル&ドラゴンズ』だ。スマホアプリが隆盛を極めるきっかけであるのはもちろん、サービスインから7年も経ったいまでも、俺的にはこのゲームを超えるスマホアプリは現れていないと思っている。ゲームの歴史を変えた、怪物中の怪物タイトルだ。何がスゴイって、7年も遊んでいるってのに、いまだ飽きていないところ……。毎日毎日ログインしてはその日のスペシャルダンジョンをチェックし、(回しもしないのに)ガチャをチェックし、クルクルとプレイしてしまう。これを、ほとんど意識せぬまま“ナチュラルに”やってしまうことが驚きで、すでに俺にとってはお米とか水と同じくらい、身近……というかなくてはならないものになっている証左なのではないかな、とw もちろんこれからも、パズドラのプレイ日記は書き続けていく所存。まぎれもなく、俺のライフワークだ。
▲パズドラの象徴的なシーンをいくつか。
◆平成のベストゲーム10:『モンスターハンター』
俺の人生を大きく動かしてくれた、史上もっとも影響を受けたゲーム--。それが初代『モンスターハンター』だ。いまから17年前のE3で、初めて『モンハン』のプロトタイプの映像を見たときの衝撃が忘れられない。「あのデカいモンスターはなんだ!?」、「武器の迫力がハンパねえ!!」、「しかも、友だちといっしょに遊べるの!!?」。頭の中で駆け巡る、歓喜と衝撃。「こんなゲームが出ちゃったら……俺、どうなっちゃうんだろう!?」なんて心配になってしまったほど、『モンハン』の影像は心に響いた。これほどのド迫力を、ゲームから受けたことがなかったから。そしてこの瞬間に、決めたんだよね。「絶対に、このゲームは追いかける。追いかけまくって、記事を書くんだ!!」って。それが、のちに10数冊もシリーズ作品が展開されるプレイ日記『逆鱗日和』となる。いちばん遊んだ『モンスターハンターポータブル 2nd G』の総プレイ時間は、余裕の1500時間オーバー。もしかしたら、2000時間に達していたかもしれない。シリーズ総計だとどれくらいになるのか……ちょっと怖くて考えたくないわ(苦笑)。一生付き合っていきたい多くの人との出会いをもたらしてくれたという点に関しても、『モンハン』はズバ抜けているタイトルです。
▲モンスターハンターの象徴的なシーンをいくつか。本当は無印の写真を載せたかったんだけど、このPCに入っていなかった……。残念!
◆平成のベストゲーム11:『伝説のオウガバトル』
最後の11本目はコレ!! スーパーファミコンの『伝説のオウガバトル』であります! 前述の『タクティクスオウガ』と同じ、ゲームクリエイターの松野泰巳さんの作品。そこでも書いたことの繰り返しになるが、壮大な世界観とシナリオ、緻密なゲームシステム、美しいグラフィック、とんでもないやり込み要素などなど、いま遊んでも夢中になってしまうくらい、『伝説のオウガバトル』の完成度は高い。心から、すばらしい作品だと思うわ……。ゲームを遊んだ総プレイ時間はパズドラとモンハンが抜きん出ているが、“イチから繰り返し遊んだ回数”では、『伝説のオウガバトル』が断トツの1位。何回でも、新鮮に遊べてしまう。こんなゲーム、ちょっとほかに思いつかないわ。何がそんなに刺さったのかと言えば、当時としては斬新も斬新だった“リアルタイムストラテジー”の要素と、シナリオに絶妙に影響を及ぼす“カオスフレーム”というシステム、そのカオスフレームの上下に関わってくるユニットの編成……。このあたりが見事なほどに絡み合い、『伝説のオウガバトル』を至高の作品に押し上げている。思い出補正など度外視して、余裕で“心のゲームベスト5”に入ってくる1本。そんなことを考えていたら……ニンテンドー3DS版をダウンロードしてしまいました^^;
▲ニンテンドー3DS用を改めて買ってしまったw 初期の初期の画面でスミマセン……。
さて、まもなく令和です
バーっと書いてしまったが、いかがだったでしょうか? 皆さんの考える“平成のベストゲーム”と近しいものはありましたかね?
じつはこの11本のほかにも、『ダビスタ』とか『エイジ・オブ・エンパイア』とかとか、取り上げたい作品はいくつもあるんですけど、さすがにキリがなくなるので断腸の思いで区切りました^^; 書いてると、遊びたくなっちゃうしなーw
さて、まもなく令和です。
この新しい時代でも、平成に負けず劣らずの“心のベストゲーム”と出会えることを願いつつ、筆を置こうと思います。
令和でも、よろしくお願いいたします!!