Nintendo Switchの『オバケイドロ』、楽しすぎレビュー!

Nintendo Switch『オバケイドロ』楽しすぎレビュー

 

皆さん、“ケイドロ”って知ってる?

子どものころ、学校の校庭や空き地、もしくは住宅街なんかで夢中になって遊んだ、鬼ごっこの発展形(?)。

“ケイ”は“警察”、もしくは“刑事”。

“ドロ”は“泥棒”。

このふたつのチームに分かれて、警察は泥棒を全員捕まえれば勝ち。泥棒は警察の追跡をかいくぐって逃げ切れば勝ち……なんてルールで遊ばれていた。

でもこの遊び、地方によって呼び方が違うんだよね。

おそらく多くの人の記憶には“ケイドロ”もしくは“ドロケイ”が刻まれていると思うけど、俺の生まれ育った群馬県の下仁田町では“ドロチン”って呼んでいたんだよなー。

しかし……チンって、なんだ? どう考えてもよからぬワードしか思い浮かばないんだけど……まあいいか。

このほか地方によっては、ドロタ(泥棒と探偵)、ドロジュン(泥棒と巡査)、ヌスタン(盗人と探偵)なんて呼ばれ方もするらしい。まあとにかく、全国津々浦々に浸透している、缶蹴りやかくれんぼに匹敵する“メジャーな”子ども遊びと言えよう。

この、思い出補正をかけずとも、

「ケイドロって、楽しかったなぁ~~~……」

とシミジミと思わせてくれる遊びが、なんとNintendo Switch用のコンテンツになったからタマラナイ!! しかも……これがまあ、シンプルながらよくできているんですよ!!!

というわけで、8月1日に配信が始まったばかりの『オバケイドロ』を心から啓蒙したくなったので、まだ遊び込めていないけど記事にしたいと思います!!

オバケとニンゲンで、シンプルケイドロ!

『オバケイドロ』はその名の通り、“オバケ”が“ケイドロする”というゲームだ。

オバケイドロ1

世界観的には、

“夜になるとオバケの世界につながる場所がある。オバケの世界へ迷い込んでしまったこどもたち。はたして、無事に元の世界に帰ることができるのか!?”

というもので、要するにオバケと人間に分かれてケイドロが展開するってわけ。

オバケイドロ2

オバケイドロ3

ゲームのルールは至ってシンプルだ。

まず、ニンゲンチーム(3人)とオバケ(1人)に分かれて追いかけっこスタート

オバケは3分以内に全員を捕まえれば勝ち。逆にニンゲンチームは、ひとりでも3分間逃げ切れれば勝ちとなる。もちろん、マップにはいろいろなギミックが用意されていて、たとえば沼地だと水に足を取られてニンゲンの動きが鈍くなったり時間ごとにマップが狭くなってきてオバケに見つかりやすくなったり……。基本的にオバケのほうが主導権を握っている設定なので、逃げるニンゲン側は非常にスリリングな逃走劇を味わえるようになっている。

オバケイドロ4
オバケイドロ5
オバケイドロ6

とはいえ、ニンゲンのほうもまったくの無力というわけでもなく。

たとえば、捕まりそうになった瞬間にランタンの光を発してオバケの足止めをしたり。また仲間が捕まっても、ろうやのボタンを押すことで逃がしてあげることもできる。

オバケイドロ7
もちろん、ろうやのまわりはオバケも重点的に見張っているので、その目をかいくぐるのは至難の業……。でも、このリスクと隣り合わせの状態であえて危険を犯し、その上で仲間を開放できたときのカタルシスたるや筆舌に尽くしがたいものがある。このへんの手触りは完全に、遠き日に遊んだケイドロの感動そのもので、ついつい、

「……ひさしぶりに、幼馴染に連絡してみよっかなw」

なんて思わされてしまった(マジです)。『オバケイドロ』は、40代、50代のおっさんを数十年前にタイムスリップさせてしまう、不思議なパワーがある。

対戦がメチャクチャ熱い!!

ここまで読んで来られたらわかると思うが、『オバケイドロ』のゲーム性はとにかく、対人プレイにジャストフィットしている! しかも、

オバケイドロ8

インターネットの通信プレイはもちろん、Nintendo Switchを持ち寄ってのローカル通信プレイ、さらにJoy-Conを分け合っての複数人プレイにも対応。気の合う仲間とはもちろん、不特定多数のゲーム好きと遊ぶのもたまらなく楽しいので、ぜひとも積極的に対人戦に臨んでもらいたい。

我が事務所では速攻で2台のNintendo Switchで『オバケイドロ』を購入し、ローカル通信で対戦を行っている。

オバケイドロ9

これがもう……おもしろいったらないんだな!!w

たった3分の試合ながら、すごく濃密なドラマがこの中に詰まっていて、毎回毎回、

「いまの、名勝負だったな!!www」

「伝説の一番だったわ……www」

なんて言い合っている。

ニンゲンチームになったときに感じる……オバケの怖さ。

オバケイドロ10

オバケになってニンゲンを追い回す恍惚と……時間への焦り(苦笑)。

オバケイドロ11

どちらのチームになっても、まったく違う喜びと楽しみが息づいていて、ついつい、

「もうひと勝負!! つぎは俺がオバケな!!!」

とか、

「ラスト、あと1回だけ!! ……わしが勝つまでな!!

なんて、ぜんぜんラストにならずにいつまでも遊び続けてしまう。

『オバケイドロ』をワイワイギャアギャアとわめきながら遊んでいて、つくづくつぎの言葉の意味を再認識したわ。

シンプル・イズ・ベスト

かわいらしいキャラクター、臨場感抜群の音楽、そして対戦プレイの興奮と感動……。これが1980円(税込)で堪能できるんだから、オススメしないわけにいかないわ。

しばらくこのゲームにハマりまくると思うので、ネットで出会ったら……どうかお手柔らかにお願いしますwww

おしまい。

※『オバケイドロ』の公式サイトはこちら