Nintendo Switchで発売!ローグカードゲーム『Slay the Spire』絶賛レビュー
海外の優れたインディータイトルを日本にガンガン持ち込んでくれているメーカー、架け橋ゲームズさん。このブログでもたびたび、同社がローカライズを手掛けたタイトルを紹介しているので、「ああ、あの!」と思われる方も多いかと。『ポルティア』や『完全爆弾解除マニュアル』も、架け橋ゲームズさんですな。
そんな架け橋ゲームズさんの公式Twitterで、じつにうれしい報告がなされた。
うおおおおお!!! やったぁぁああああ!!! Steamの名作カードゲーム『Slay the Spire』が、早くもNintendo Switchに登場だぁぁぁあああ!!!
このタイトル、トレーディングカードゲームとローグライクなシステムが合体した非常に画期的な作品で、Steamでリリースされた当初からメチャクチャハマってしまったんだよね。あまりにもおもしろいので、勢いに任せてレビュー記事を書いたわけですが、2日後の6月6日に待ちに待っていたNintendo Switch版がリリースされるとのことなので、その記事を再アップしようと思います! マジで楽しいので、騙されたと思って記事を読んでみてください!!
カードゲームの、ひとつの答えかもしれないタイトル
ここのところ好みのゲームがいくつもリリースされてしまい、時間の捻出が困難になっている大塚角満です。それも、複数のプラットフォームで同時進行させざるを得ず、仕事の時間を削っている有様……。まあこういうのを“本末転倒”というのだが、本当にそうでもしないと遊びきれなくなっているので、
「仕方ない仕方ない^^^^」
とナゼかニコニコしながらニンテンドースイッチやPCの画面に釘付けになっているのである。
ここから、『Slay the Spire』をホメちぎります
さて今回はそんな中から、Steamで激ハマり中の1本を紹介したい。タイトルは、
『Slay the Spire』
という。2019年1月24日に発売されたばかりですな。
「このタイトル、なんて読むの??」
などと心ない問いを受けたら、
「えーっと、スレδΩγηαア……だね」
と、ふにゃふにゃとごまかすしかないくらい俺も読めない。でもいいのだ。タイトルなんて読めなくても!! ゲームがおもしろければそれでいいんだよッ!!(ナゼかキレる)
『Slay the Spire』はジャンルで言うと、大きくは“カードゲーム”だ。ここに、“ローグライク”、“デッキ構築”、“ターン制RPG”なんていう調味料がパラパラと降り掛かり、一種独特なゲーム性を作り上げている。
▲ご覧の通り、インターフェースもカードの説明もすべて、日本語対応になっている。……だから遊んでみたんだけどなw ルールがシンプルなことも相まって、とても遊びやすいですぜ。
▲敵のターンに合わせてディフェンスを張っておかないと、ダメージが蓄積されてとてもボスまでは……。
要素的には“よくあるもの”の寄せ集めのように見える。……いや実際、その通りなのだろう。ところが、これらをいい感じに組み合わせ、バランスを整えると、これほどまでに斬新で目からウロコなゲームになるんだなと感心させられてしまった。
要するに俺は、いまこのゲームに夢中なのだ。断言してしまうが、俺は『Slay the Spire』を絶賛するためにこの記事を書き始めたのだよ。
ゲームシステムは、いたってシンプルだ。
プレイヤーキャラを選んだら、そいつでダンジョンに入る。
▲これがダンジョンのマップ。ゲームスタート時にランダムで生成される。商人や休憩をうまく使って、デッキを強くしたいけど……。
枝分かれしている道から任意で行先を選んで進むと、そこにはモンスターがいたり、ショップがあったり、イベントが起こったりする。
▲下の2枚は、イベントが発生したところ。“踏み潰す”を選択したら、敵の大群に襲われてしまった!
メインはもちろん、敵との戦闘だ。この戦闘がターン性のカードゲームになっていて、こいつがじつに楽しいのである。
▲これはボス戦かな? 強力なカードを頻繁に引けるようにデッキを圧縮してきたつもりだけど……なかなか思うようにはいかない。
ダンジョンに入ったときにランダムで配られる手札を持って、敵と戦う。カードの種類は多岐に富んでいて、単純な“アタック”や“ブロック”のほかにも、敵に状態異常を与えたり、カードを1枚ドローしたり、 “手札をすべて破棄し、破棄した枚数×11のダメージを与える”なんていう強烈な一撃をくり出すカードもある。
▲ストライクと防御ばっかで変わり映えしないスクショ(すまん)。ダンジョンの奥に進めば自然と、バラエティーに富んだデッキになっているはずです。
効率よく敵にダメージを与え、なおかつ相手にターンが渡った時に備えてブロックを張れるか……という緻密な駆け引きがいい意味で脳ミソをコチョコチョとくすぐってくれて、ついつい夢中になってしまうのである。
そして敵を倒すと、新たなカードを得るチャンスが来る。
▲なるべく敵と戦闘して、強いカードを集めておきたい。
しかし、「わーいわーい! 新しいカードだー!」と無防備に喜び、いたずらにデッキを厚くしてしまうと、戦闘の「いざ!」というときにゴミみたいなカードばかり出てきて手詰まりになったりするので(よくあるけど)、カードの取捨選択は本当に吟味しなければならない。このへんのカードの取り扱いは、名作ボードゲームの『ドミニオン』に非常に近しいものがあって、“アレ系”が好きな人は絶対にハマれると断言する。
最初に手にしているカードも、ダンジョンも、敵も、そしてボスもすべてがランダムで生成され、さらに死んでしまうとイチからやり直し……というヒリヒリしたゲーム性はローグそのもの。この儚さをムナシく思ってしまう人にはオススメできないが、
「くっそ!! また死んだ!! 最高!!ww」
と強く立ち上がれる御仁は、俺と同様にずぶずぶにハマり込んでしまうに違いない。
▲敵のいやらしい攻撃その1。“粘液”という邪魔なカードを、こちらのデッキに強制的に潜り込ませてくる攻撃。あまりにも粘液をやられると……↓
▲手札が粘液だらけで、攻撃も防御もままならなくなってしまう!!
▲そして、ボス戦……って、すでに虫の息になってるけど俺^^;;;
▲ボスは、じつに多彩な攻撃を仕掛けてくる。敵のターンに合わせてキチンと防御を張ったり、状態異常を治したりしないと……!!
▲チーン……。こういうことになります……。
もしもこのゲームがニンテンドースイッチなどの家庭用ゲーム機で出たら……よろこんでそれも買っちゃうくらい楽しいです。移植してくれないかなー。
おしまい。