こういうとき、すぐに「コレでいいわ!」と決められる人って本当に尊敬する。
え? 何の話かって?
それはもちろん……↓こいつですよ!!
そう!! ラグマスで設立する“ギルドの名称”!! エンぺリウムよりも20万ゼニーよりも、ここでいちばん悩むわ……w しかも入力しようとすると、
「一度決めたらそう簡単には変えられないので、よ~~~く考えるように!」
なんてアラートが出るもんだから、余計に指が止まってしまう。
「こ、ここでミスるわけにはいかぬ……!!」
「ヘンにキラキラした名前にしたら、のちのち後悔するに決まっている……!」
「ギルドメンバーからも煙たがれるような名前は付けられない……!!」
こんな心配事がグルグルと頭の中を旋回するもんだから、一向にギルド名を入力することができなくなってしまった。ゲームのプレイよりも、自分でなんとかしないといけないプレイヤーネームとか職業とか初期ビジュアルとかで時間を取られてしまうことって、“ゲームあるある”のイロハの“イ”だと思うわ……。
ギルド名決定会議、招集!
そこで急遽、“ギルド名決定会議”が招集されることになった。参加メンバーは、ギルドマスター就任予定の俺と、
「わしは、代表権のある取締役な」
と言って聞かない同僚のたっちーである。
まず、俺が切り出した。
「ギルド名をナメてはいけない。これは赤ん坊に付ける名前や、起業した会社につける社名と同じ位置づけである。一生ついて回るわけだから、地味過ぎずDQN過ぎず、かつ、響きが良くてかっちょいい名前を付けたいところや」
たっちーが頷いた。
「それに関しては、わしも同意見や。存分に、案を出し合おうではないか」
そこで俺は、温めていたいくつかの名称候補を披露することにした。
「オーソドックスなところでは、このブログのタイトルでもある“ラグマス伝”をそのまま使う。そのほか考えたのは、単純に“ギルド・ラグマス部”、いま21時なので、“21時のラグマス部”など」
たっちー、顔をしかめる。
「どれもピンとこないな……。“ギルド・ラグマス部”は、最初から“ギルド”って付いているだろうから、“ギルド・ギルド・ラグマス部”になりかねん」
俺は眉をひそめた。「勇者勇者澤部的な……」。たっちーが続ける。
「じゃあわしの案や。キサマが猫好きなことを利用して、“にゃんにゃん♪ラグマス伝”ってのはどうや?」
俺が (;`・д・) ←こんな顔をしていると、たっちーが自分でツッコミを入れた。「……なんか、安っすい風俗みたいやな……」。そして、続ける。
「これはどうや? キミんちのニャンコ、ルナとステラの名前を拝借して、“月星のラグマス伝”っての」
無表情で、俺は言った。「靴のメーカーみたいやな」。ここで、たっちーがキレる。
「だったら、何かいい案を出してみいや!!」
俺、コクンと頷いてつぎの案を出す。
「その線でいくなら、“月と星とラグマスと”ってどうだ?」
たっちーが (;`・д・) ←こんな顔をしているので、俺は付け加える。「“部屋とYシャツと私”的な……」。たっちーが渋面を作った。
「何をパクっとんねん!! もっとないのか!? ……こう、血沸き肉躍るような名称がさあ!!!」
そこで俺は、ゲームのこういったシーンで必ず使ってきた“ある固有名詞”を提案することにした。
「じゃあ、これはどうだ? “ローゼンリッター”っての」
聞いたたっちー、この日初めて笑顔を作った。
「おおお!? なんやそれ!! 意味はわからんけど、響きは最高やん!!! さすがモノ書きやな!! いいねいいね!!」
あまりの絶賛っぷりが怖くなり、俺はすんなりと白状する。
「あ、いや、これ、『銀河英雄伝説』に出てくるシェーンコップの部隊の名前なんだわ^^;;; わし、この手のチームとか団体の名前を付けるとき、必ずローゼンリッターを拝借してんのよ^^;;;」
たっちーがついにブチ切れた。「だから、パクんなや!!!!」。
案を出す人間がふたりになったところで、何の解決にもならなかった。逆に、“悩む人間が倍になった”ってだけで、余計に決着から遠ざかった気がするし(苦笑)。
たっちーが、さらに続けた。
「じゃあもう、“大塚角満(本物)”とかでえーやん。……わし、そこに入るのイヤだけどw」
今度は俺が渋面を作る。
「それ、俺のパズドラフレンドにいる“平手〇〇〇(本物)”さんと同じやん……w 思わず「うお!!」ってなって承認したけど……。角満(本物)じゃ、誰も入ってくれねーよwww」
このあと、「じゃあ“【公認】角満”は?」、「“ラグマスの地図”でどう?」、「“ラグマスとオカリナ”でいいのでは?」なんて意見が出たが、
「誰が公認してるねん」(たっちー)
「ラグマスの地図って……もうひとつのブログ“ディアブロの魔界地図”のパクリやねーか」(角満)
「ラグマスとオカリナなんて……ウチらしか意味がわからんやろww」(たっちー)
ということになって、すべて却下となった。それでも一瞬、
「わかりやすく、“大塚角満のラグマス伝”でいいんじゃね? ブログの宣伝にもなるしさ」
というたっちーの案を採用し、入力しようと思ったんだけど、
“大塚角満のラグマ”までしか入らねえwww これじゃダメや(苦笑)。
けっきょく、最後はメンド臭くなって、
「もう、“熱血ラグマス部”でえーやん。熱血パズドラ部の流れを汲む名称ってことで。いちばんしっくりくるよ」
という、たっちーの案を採用^^; 晴れて、
我がギルド、“熱血ラグマス部”が設立されたのでありました!!
さあさあこれから、巨大ギルドを目指して活動していくぞー! まずは……!!
「……つーか、早くギルドに入れよ!!! 俺ひとりしかいねーぞ!!!(怒)」
たっちーを我がギルドに入れることから始めないと……。
おしまい……。