大塚角満の熱血パズドラ部 第706話
まもなくやってくるモンハン×パズドラコラボの第3弾。新規に導入される新モンスター5体の能力をムラコがぼちぼち明かし始めていて、3月25日のスタートを前にますますの盛り上がりを見せている。
さてここでは、パズドラとモンハンの記事を書き続けている大塚角満ならではの試みとして、新規追加の5体(セルレギオス、ゴア・マガラ、ヤマツカミ、アカムトルム、ミラボレアス)に関する(モンハン目線の)エッセイを公開している。“ヤマツカミ”、“アカムトルム”と書いてきたが、
“狂竜ウィルス”の権化、ゴア・マガラ!!!
拙著、『逆鱗日和 天』に収録されている“カオス4兄妹、我が道を行く(その3)”というエッセイをお楽しみください~!
俺とゴア・マガラ
俺、中目黒目黒、岩田ジュビ漏、たっちーの4人による狩り会は、けっきょく3時間ほども続いたろうか。目的の中心は“目黒と岩田をちょっとでも育てる”ことで、とにかく目に付くクエストを片っ端から受けてクリアーしていく。とはいえ目黒と岩田は初期中の初期のブレイブ装備一式なので、レウスやレイアの攻撃はもちろんのこと、ジャギィのカプカプやケルビの突進ですらまともに食らったら回復薬のお世話になる軟らかさである。なので狩り場の役割的には、メインアタッカーが俺とたっちー(痩せても枯れても上位ハンターだからな)、目黒と岩田は大型モンスターの敵視を分散させるための“イラつかせ担当”といったところ。要するに、蚊やハエみたいなものだと思ってくれればいい。
そんな4人による狩りがドタバタながらも形になり始めたころ、アタッカーの双璧だったたっちーが、「明日、朝から予定があるからそろそろ帰る」と口に出さずにメールで俺に知らせてきた。俺、「ぶっ!www」と噴き出して「口で言えばいいだろ!!w」と言いながらも、たっちーが抜けることを目黒と岩田に告げる。
「たっちー、ぼちぼち帰るってさー。なのでつぎのクエストからは、男3人でやらねばならんよ」
目黒と岩田が、ブーブーと文句をたれた。
「えええ!! アタッカーが大塚さんだけとか、頼りなさすぎる!!」と目黒。
「ちょっと!! たっちー、なんで抜けんのよ!! このおっさんども、信用できないんだから残ってよ!!!」と岩田。
しかし、超絶人見知りのたっちーは、 (´・ω・`) ←こんな顔をするだけで何も言わず、荷物を片付けて会議室から出て行ってしまった。ただその直後、
「メッチャ楽しかったー!!^^ また4人でやりたいね!! そうそう、岩ちゃんには、“私、人と仲良くなるのに最低でも2年はかかる女なので、気にしないでね!”って伝えておいてw」
という、内弁慶(?)なメールがたっちーから届いた。終始しかめっ面だったので(楽しんでんのかな……?)と若干ながら心配だったのだが、心からモンハンの協力プレイを堪能してくれたようなのでヨシとしておこう。
そんなこんなで会議室には“いつもの”3人が取り残された。まあでも、下位のクエストである限り、アタッカーがひとり消えたところで大きな問題はないだろう。俺はふたりに言った。
「さて、どうしよう。テキトーにクエストをこなしてランク上げを狙ってもいいけど、いい加減ふたりとも、何らかの防具を作ってもいいような気がするのだが」
目黒が、この言に飛びついた。
「あ! 俺、アイツの防具を作りたいです!! えっと、ナントカマダラとかいうヤツ!!」
俺は「うんうん」と頷いた。
「ゴア・マガラね。ナントカマダラって、チョウチョかっつの」
すると、ナニゴトも長いものに巻かれようとする岩田も便乗してきた。
「じつは僕も、ヤツの防具を狙っていたんですよ! いやあ、ちょうどいいですねえ^^」
目黒と岩田は、「マネすんじゃねえよ!!」、「そっちこそ!!」とお互いを罵りながらクエストの準備をし、フィールドに飛び出していった。
でも、そうそう簡単にコトは進まない。
なんたってこのふたりは、全身をブレイブ装備一式で覆っているのだ。防御力は最低の“6”で、ゴア・マガラの怒り攻撃やらブレスを食らったらひとたまりもないのである。
そして実際、ひとたまりもありませんでした。
「わあ!! 1発でちんだ!!」
と目黒が言えば、
「い、いまゴアとすれ違っただけでオチましたよ!!」
と岩田が言う。こんな感じで、放っておくとふたりが順番にオチまくってクエストをクリアーできないので、とにかく1秒でも早くゴア・マガラを討伐(もしくは捕獲)しないと俺の生命の粉塵が無駄になるだけ。なので、俺は一計を案じることにした。食事で“ネコの火薬術”が発動したのを見て、ふたりに言ったのだ。
「火薬術が発動したので、つぎのクエストは爆弾持っていくわ。ゴアが倒れたら頭に爆弾を置いて起爆するので、ふたりは尻尾付近を攻撃しろよ。いいか? 頭には近づくなよ?」
目黒と岩田は、素直に頷いた。「わかりました!! がんばります!!」。
そして何度目かのゴア・マガラ討伐が始まった。俺はひたすら“乗り”を狙って段差付近にゴアを誘導し、ジャンプ攻撃をお見舞いする。パタパタと走り回る目黒や岩田にゴアが惑わされて時間はかかってしまったが、ようやく乗りからのダウンに成功した。さあ、“爆弾タイム”だ!
「よし! 倒れた!! 爆弾いくでぇ~!!」
倒れたゴア・マガラの頭に駆け寄り、スキル“罠師”の早業で巨大な大タル爆弾Gを2個設置した。さあ、あとは小タル爆弾で起爆を……と思った矢先に、画面左側から飛来する影が……!!
「え……。岩……」
言いかけたが、時すでに遅し。
カッ
ボボボボボボボボボボンッッッ!!!!
ジュビ漏と目黒が力尽きました。
何が起こったのかわからずに俺が幽体離脱していると、岩田がギャアギャアとわめき出した。
「うわあああああ!!!! ひでえ!!! なんちゅー威力の爆弾っすか!!! 1発でオチたじゃないっすか!!!!(怒)」
ここで我に返った俺、怒りの雷を岩田に落とす。
「……っていうか、いま爆弾斬ったのオメーだろ!!!! 何度も“ゴアが倒れたら頭のほうに来るなよ”って言ったろうが!!!(激怒) なんでわざわざ目黒と心中したんだ!!!! バカか!!!」
目黒も容赦がなかった。
「おめえが犯人かジュビ漏!!!! いい感じだったのに!!! ひとりでチームワークを乱しやがって!!! どうすんだ!!!」
ふたりに責められた岩田、なぜかキョトンとして以下のようなことをほざいた。
「……え?? “爆弾置くから斬るなよ? 斬るなよ??”って……“斬れよ”って言ってたんじゃないんですか!!? いやぁ、“押すなよ押すなよ”のコントかと思っていましたよ^^; なぁ~んだwww」
俺と目黒、途端に(-_-メ) ←こんな顔になり、パタンと3DSを閉じて会議室を後にした。背後から、「え? え!? おふたり、どうしたんですかー!」という残響音が聞こえた気がしたが、きっと会議室にいついている地縛霊のささやきだろう。
地縛霊はきっちりと除霊し、今後は俺、目黒、たっちーの3人で活動していこうと思いました。
おしまい……。
“超熱血パズドラ部”に関するお知らせ
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このたび、さまざまな理由から、超熱血パズドラ部を当サイトから切り離し、生まれ故郷である“ファミ通App”に引っ越しさせることになりました!