【モンハンワールド】逆鱗日和 第6回:狭い部屋での遊びかた
皆様、あけましておめでとうございます! 2018年もよろしくお願いいたします!
さあ、2018年である。
あらゆる意味で“勝負の年”となりそうな、2018年の幕開けである。……毎年毎年同じようなことをほざいているような気がしなくもないが、戌年の2018年はホントの本気で打って出ないといけない年なのである。
“ゲーム”という観点では、年明け早々に“巨星”が控えているので、盛り上がりに関してはまったく心配していない。
筆頭格はもちろん、カプコンのプレイステーション4用ソフト『モンスターハンター:ワールド』だ。ちょっと前に当コラムでも、2017年年末のβテストをプレイした感想なんかを綴ったけど、とにかくまあ、その空間にいるだけで幸せになれるかのような、とてつもないポテンシャルを秘めたタイトルだと実感できたよ……。映像美はもちろんだが、リアルな生き物が電子の世界で生活をしている……ように見せかける空気の作りかたが絶妙で、“ふつうに”そこで生活したくなるわ。
この大作に備えて、年末年始休みの間に自室の模様替えをしようと画策している。というのも、いま僕は、居間にしつらえてある50インチほどのモニターにプレイステーション4 Proをつなげてゲームをしているのだが、年末に『モンハン:ワールド』のβテストを遊んでいるときに“あること”に気づいて、環境改善をしないとマズいな……と痛感したのである。
最大の懸念事項は“ボイスチャット”であった。以前から仲間と遊ぶときにちょくちょく使ってはいたが、このときはかな~り節度をもってプレイしていたと記憶している。しかし、前述のβテストのときは、プレイステーション4のシェア機能を使って“実況生配信”も行っていたので、ボソボソとしたお通夜のような声でやるわけにもいかず、そこそこ声を張ってのプレイに終始した。……まあもともと『モンハン』というゲームは、クエスト中に、「あんぎゃあああ!!」とか「いってぇぇえええ!」なんていう瞬発的な声を発しがちなので(むしろ、発していない瞬間のほうが少ない)、どうしても大騒ぎになってしまうわけですよ! でもこれ、編集部のようにまわりで同僚が仕事をしていたり、自宅でも家族が近くで生活している場合なんかは、張り倒したくなるくらいやかましいであろう。なのでご近所から苦情が出る前にみずから、「環境改善に努めよう!」と思った次第だ。
幸い、僕は自宅に四畳半の個室がある。もちろん防音ルームなんかではないが、少なくとも居間よりは気を遣うことなく、ゲームに没頭できるはずだ。ベッドと書棚でほぼ埋め尽くされているけど、20インチの小さなモニターも置いてあるしね。
しかし、『モンハン:ワールド』を快適な環境で遊ぼうと思ったら、20インチでは少々物足りない。となれば……居間にある50インチモニターを、この四畳半に運び込もうではないか。
週末、50インチにすり潰されそうになりながらも、どうにかひとりで、1階の居間から2階の書斎に運び込んだ。この時点で疲れ果て、「もういいやどうでも……」と捨て鉢な気分にもなったが、「ステキなプレイ環境のために!」と心を鼓舞して部屋に入れたのである。
ところが……。
四畳半に対して、50インチはデカすぎた(((;゚Д゚)))。
な、なんだよコレ……。俺が暮らす部屋じゃなく、テレビが暮らす部屋じゃねえか。その圧迫感は、トイレの個室で用を足していたら3メートル級の巨人が無理矢理入ってきた……ってくらいすさまじく、とてもじゃないけどゲーム機をつなぐ気になんてなれない。
「どどど、どうすれば……。わしはただ、元気に楽しくゲームがしたいだけなのに(泣)」
てな話を先日、『モンハン:ワールド』の関係者に酒を飲みながら話したところ、目から鱗な情報を教えてくれたではありませんか!
「じゃあぜひ、プレイステーション VRにつないで遊んでみてくださいよ。もちろん、VRの機能には対応していませんけど、ヘッドマウントディスプレイとして使えるので、迫力の世界を堪能できると思います。部屋が狭くてもね」
それだぁぁぁあああ!!
大規模な模様替えをしなくても、それならば四畳半の自室で望む映像が手に入るに違いないぞ!
そんな話を手土産に家に帰り、「さあ、今日はとっとと寝よう!」と、狭くても居心地のいい四畳半の自室に入ったら……。
50インチモニター、鎮座――。
部屋のど真ん中で「ずーーん!」とたたずむ巨大なモニター。あまりにも重いため、居間に戻すのをためらっていたんだよね……。その巨体を避けるようにベッドにちょこんと座り、僕は暗闇で静かにつぶやいた。
「もういいやどうでも……」
『モンスターハンターライズ』プレイ日記 逆鱗ぶいっ! Vジャンプレイにて連載中!