【逆鱗日和W】第28回:物欲センサーを封印せよ!(2)

【モンハンワールド】逆鱗日和 第28回:物欲センサーを封印せよ!(2)

前回の続き。

1週間にわたって“とある素材”を求めて同じモンスターを狩り続けてきたが、けっきょくかすりもせず、

「仕事を終えて夜中に帰宅し、1、2時間プレイするだけでは無理だ……」

と判断した俺。

「昼間の、ちょっと空いた時間でも狩りができるよう、“あの手段”を導入するしかない!!」

と決めた。その手段とはもちろん、プレイステーションのリーサルウェポン“リモートプレイ”である。こいつが成功すれば、PS VitaやPCを使って『モンハン:ワールド』を遊ぶことができるはずなのだ。さあ、さっそくやってみるか。

まず俺が試してみたのが、PCを使ってのリモートプレイだった。……が、先に書いてしまうと仕事場の通信環境が悪くてうまくいかず、早々に断念(ほかのスタッフは簡単に接続できていたので、俺だけできないのは納得いかなかったが)。しかし、俺に悲壮感はいっさいない。なぜなら……!

「くくく……っ! PCはあくまでも“試し”や。俺の本命は……PS Vitaでのリモートプレイ!! こいつが成功したら、PSPの『モンハンポータブル』シリーズを遊ぶのと同じ感覚で『モンハン:ワールド』ができるに違いないからな!!」

というわけでさっそく、PS Vitaを用意した。ひさびさに電源を入れたので、充電と日付入力からのスタートという“あるある”はきっちりとやらせてもらったがな。

PS Vitaでのリモートプレイは過去に何度もやっているので、設定もじつにスムーズだ。自宅でPS4とPS Vitaをリンクさせたら、あとは出先でWi-Fiに接続し、画面にある“PS4リンク”のアイコンをタッチするだけ。その後、“リモートプレイ”を選択すると自宅のPS4を探し当ててくれるので(PS4の電源を入れておくか、スタンバイ状態にしておく必要はあるが)、あとは接続されるのを待つだけである。これがうまくいけば晴れて、
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PS Vitaに『モンハン:ワールド』がやってきたぁぁああああ!!!(大興奮)

見ての通り、画面は非常に高精細である。

「キレイなの、この止め絵だけじゃねーの?」

と思われる向きもあるかもしれないがそんなことはなく、アステラに入っても美しい映像は変わらない。
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ホラね。これを見る限り、大型モニターで見るのと大差ない感じがするでしょう(まあ実際にアクションシーンになるとこの通りにはいかず、夜のフィールドなんかだときびしいものがあるがな)。俺はすっかり気をよくし、

「さっそくクエストに行こう!! いま行こうすぐ行こう!!」

とわめいて、古代樹の森に飛び出していった。

さて、ここで多くの人が、“ある疑問”を持ったはずだ。

「……あれ? PS Vitaって、ボタン足らなくね? L2とR2、L3、R3もないのでは??」

というね。確かに、『モンハン:ワールド』で多用するそれらのボタンが、PS Vitaには存在しない。なので、俺も最初は大いに戸惑った。

機嫌よくキャンプを飛び出した俺の前に、まもなく現れたドスジャグラス。

「リモートプレイの試し斬りに、ちょうどよすぎる相手っ!!」

さっそくターゲットカメラに捉えようと思い、R3ボタンを押そうとするも……!

「ターゲットオーーーー……んにならねぇえええ!!?? ていうか、R3ボタンはどこや!!? ターゲットできねえよぉ!!」

さらに、操作の悲劇は続く。

「もうターゲットとかどうでもいいわ!! いきなり竜撃砲をぶっ放して、目にモノを見せてやるぜ!!!

ガンランスのフェイバリットホールド・竜撃砲の操作は、デフォルトでR2+〇+△である。通常、R2ボタンを押してガードの態勢になってから、落ち着いて〇+△で放つことになる。俺はセオリー通り、R2ボタンを押そうとしたが……!

「りゅ・う・げ・き・ほ…………おぉぉぉおおお!!?? あ、R2ボタンがねぇぇええええ!! ていうか、りゅ、竜撃砲どころか、ガードもできないやん!!!(驚) ガ、ガンランスの両翼をもがれたッ!!! どうしたらいいんだ俺は!!!」

ここで「あ、もしかして!」と気づいたのは、さすが元ファミ通の編集者といったところか。俺はやさしくサワサワと、PS Vitaの背面タッチをさすってみた。

「きっと、PS Vitaの特徴のひとつである背面タッチパッドに、これらのキーがアサインされているに違いない!!」

という判断だったのだ。しかし、

「……どどど、どこをまさぐってもガードできねえ!!! や、やられるぅぅううう!!!」

背面タッチパッドは、いっさい反応しなかった……。俺は、ほうほうの体でドスジャグラスから逃げるという失態を演じ、十分に距離を取ってからようやく、リモートプレイでのキー配置を確認したのである。そもそもボタンが足りないことはわかりきっているんだから、最初から確認しなければいけなかったのだ。

そして見た注目のキー配置は、デフォルトでつぎのようになっていた。
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「ふむふむ……! ……なるほどなるほど!! 背面じゃなく、フロントのタッチパッドに足らないボタンが配置されていたのか!! じゃあ問題のR2は……画面右上ッ!! てことは竜撃砲は、右手の親指で画面右上を押しながら、人差し指をカギ形に曲げて〇+△を押せばいいだけなんだな!! なぁんだ〜^^ 先に言ってくれよぉ〜^^」

操作方法さえわかれば、こっちのものである。俺は再びドスジャグラスの前に出向き、

「さっきはよくも、戸惑う俺をいじめてくれたな……! 今度こそ喰らえ!! 竜撃砲っ!! 消し炭にしてやるぜ!!!

ドスジャグラスの目の前で、前述の“右手の親指で画面右上を押しながら人差し指をカギ形に曲げて〇+△を押す”という動作をしようとする俺。
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しかし、あえなく……。

「いててて!!! ゆゆゆ、指が攣った!! ちゅーか、自分の手で画面が隠れて見えねえ!!(泣) うわあああああ!!!」

俺は踵を返して、キャンプまで戻ってきた。ガンランスにこの操作系は、あまりにも無理がありすぎるぞ……。

そこで改めてオプション画面に入り、キーコンフィグを確認してみた。というのも以前、『モンハン:ワールド』の開発チームの人に、「キーコンフィグをいじれば、PSPで遊ぶのと大差ない操作系にすることができますよ」と聞いた記憶がかすかにあったので、ここに一縷の望みを託そうと思ったのである。もしも無理だったら……PS Vitaでのリモートプレイは、断念だ。

で、結論から書くと、キーコンフィグをいじることによって、ものすごく快適にプレイできるようになったよwww まず、L1とR1を入れ替え”を“両方入れ替え”にすることで、ガードボタンをR1ボタンに割り振ることに成功! 竜撃砲が慣れ親しんだ“R1+〇+△”で出せるようになった。そしてついでとばかりに、“アイテム操作設定”を“タイプ3”に変更。これにより、カメラ操作が十字ボタンでできるようになり、いわゆる“モンハン持ち”が可能になったのである。これだけで、PSPで遊んでいた環境をほぼほぼ実現できた。いいぞいいぞ。快適だぞ!!

「いやあ〜、大満足だわ^^ クエスト達成^^ リモートプレイでも、十分に遊ぶことができるぞ^^^^」

俺はドスジャグラスを華麗に狩って、調査拠点に戻ってきた。キー配置変更後は、ノンストレスで狩りをすることができたのである。

でも、戻ってからしばらくして、ふいに以下の疑問が脳裏をよぎった。

「……あれ? 俺、何をしに古代樹の森に行ったんだっけな???」

当初の目的、完全に忘れてたわ!!!(愕然)

おしまいw

『モンスターハンターライズ』プレイ日記 逆鱗ぶいっ!

Vジャンプレイにて連載中!

 

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モンスターハンター:ワールド
■メーカー: カプコン
■対応機種: PS4・Steam
■ジャンル: ハンティングアクション
■発売日: 2018年1月26日
■希望小売価格: 8,980円+税