【モンハンワールド】逆鱗日和 第27回：物欲センサーを封印せよ！（1）

ここ数日、“とある素材”がどーーーーーしても欲しくて、同じモンスターを追い回している。“なんの目的”で“どのモンスター”を追いかけているのかは、近い未来に詳細を記事にすると思うので触れないが、それではあまりにも切ないのでかいつまんで説明すると、

【2月23日16時50分追記】
※上で”装飾品”と書いてましたが、”護石”と間違えてました！　すみません！　訂正いたします！

こんな感じである。

でも、俺はかなり楽観視していた。その素材、レアなことは間違いないのだが、｢あれ？　俺、それ持っていた気がするけどｗ｣と勘違いするレベルのものだったから……。なので、ボックスの中に1個も入っていないのを確認しても、

｢うはｗｗｗ　なかったｗｗｗ　意外ｗｗｗ｣

とヘラヘラと笑ってネコと遊びだす始末。完全に、ナメていたのだ。

さらに、『モンスターハンター：ワールド』は恐怖の伝染病“物欲センサー”の威力が弱い……と感じていたことも大きかった。罹ったとしても、｢ほっときゃそのうち治る（出る）だろ｣って感じで、インフルエンザの話題を風物詩のように話すおばちゃんが如く、まわりのハンターと、

｢今年は熱があまり出ないから、楽ねぇ｣

｢ほ〜んと。罹っているのに気づかないほどだったわぁ〜｣

なんて、物欲センサーウイルスの弱さを喜んでいたほどなのだ。

物欲センサーの抑え込んでいる最大の要因は、間違いなく“調査クエスト”であろう。特別報酬でレア素材が出やすい（と思われる）調査クエストの存在により、レア素材の代名詞だった“逆鱗シリーズ”も、難なくポロポロボロボロと獲れる有様である。そして実際、前述の最難関素材も調査クエストで手に入れることができたので、俺が危機感を覚えることはついぞなかった。前例に倣って調査クエストを数回回せば、あっさりとその素材が手に入ると確信していたから。

俺が素材集めに調査クエストに出掛けた当初、テレビでは、平昌オリンピック・フィギュアスケート男子のフリーの演技が行われていた。そこで、

｢うおおおおおおお！！　すげえ演技だった！！！　感動した！！！｣

拳を振り回して応援しながら休まず狩りをしたが、その日はけっきょく何も手に入れることはできなかった。

｢……日本男子がワンツーフィニッシュを決めたけど、俺は素材を手に入れられなかったｗ｣

自虐的に俺は言う。でもこの段階では、｢ま、この程度のことは想定内なんだけどなｗ｣と笑う余裕があった。

つぎに気づいたとき、テレビでは盛んにスピードスケート女子500メートル決勝の様子が流れていた。

｢うおおおおおお！！！　すげええええ！！！　感動した！！！｣

興奮のあまり居ても立ってもいられず、炎のスクワット50回をやりながらも、俺は休まず狩りをしていた。……しかしその日も、目当てのモノを引き当てることができなかったのである。

｢……日本はたくさんのメダルを獲っているけど、俺には素材が出ないんだよねｗ｣

額に汗が浮かぶのを感じた。でもまだ、引きつった笑みを浮かべるだけの気概はあった。

そして昨日。

ふと我に返ると、女子団体パシュートで日本チームが歓喜の金メダルに酔いしれていた。見事なチームワークと考え抜かれた戦略による、“完勝”と言える内容だった。

｢うおおおおおお！！！　はえええええ！！！　感動したああああ！！！！｣

ネコを前方に抱え持ってパシュートのマネしながらも、俺はその日も狩りをしていた。……1週間前と、同じモンスターを追って。ついついカレンダーを見ると、まだ半ばだったオリンピックの日程が、残り僅かになっている。さすがに、俺は闇落ちした。

｢で、出ねえ……！！　いくらやっても……この素材が出ねぇよおおおおお！！！！（泣）｣

どうなってんだいったい！！！！　ホントにコレ、このモンスターから出る素材なの！！？　どこが弱くなったんだ物欲センサー！！！　めちゃくちゃ猛威をふるってるじゃねえかぁぁあああ！！！！

これはマズいぞ……。まったく出る気がしねえ……！

俺の脳裏に、蒼火竜の尻尾を求めてリオレウス亜種を追い回し、90本（だっけな）以上斬っても出なかった10年前の自分の姿がフラッシュバックした。ヤバいぞ……！　このままいったら、あのときの自分を超えてしまうかもしれない！！！

恐るべき、物欲センサーの呪い……。

この呪縛を解き放つには……とにかくクエストの数をこなすしかない！

そこで俺は一計を案じ、家にいなくても『モンハン：ワールド』で遊べるよう、プレイステーション4のリモートプレイに活路を見出すことにしたのだが……！

続きは次回！

『モンスターハンターライズ』プレイ日記 逆鱗ぶいっ！

Vジャンプレイにて連載中！