ディアブロ3プレイレビュー 第22話
ある日。
いつものように報酬クエストを回していたときのこと--。
突如として、“その国”への扉が開かれた。
「……え?? なんだこの……虹色のポータルは??」
確か直前まで、俺はリッチマン(トレジャー・ゴブリンのこと)を追っていたはず。でもそのリッチマンはちょっと様子がおかしくて、ノーマルのそれと比べて「なんか、色が変だな」と感じていたのだ。
その妙なリッチマンを倒して残ったのが、スクショにある虹色のポータルである。このポータルが残された以外、こいつは何も落とさなかったと思う。
「なんだか以前にも、同じようなことがあったな……」
俺はひとりごちた。そのときは金色のポータルが残されて、入った先は金銀財宝が渦巻く黄金の国でありました。
でも今回のポータルは、それともまた趣が違う。もしかして……魅惑の七色に惑わされて入ったとたん、悪鬼羅刹が怒涛のように押し寄せる地獄世界が展開するのではなかろうか……!!!?
ホラ、よくあるでしょう。
パッケージの写真があまりにも自分好みの女の子だったがためにDVDをジャケ買いしたら、再生してでてきたのが似ても似つかない子だった……とか。あるいはお店の前に掲げてあった看板の写真があまりにも……って、どんどんドツボにハマりそうなので、この例はやめておく。
とにかく、“キレイなバラにはトゲがある”じゃないけど、こういった蠱惑の入り口にホイホイと吸い込まれていって、失敗じゃなかった試しがないのだ!! 金返せコラ!!! ……なんてことになるかもしれないじゃないですか。
でも。
俺はやっぱり、入ってしまった。“欲望の穴”(前述のリンク先の記事参照)のときもそうだったけど、
「失敗したらしたで、ネタになるからいっか!!!」
というノリだけで。
そして--。
虹のポータルの先で待っていたのは、欲望の穴なんかじゃ及びもつかない“夢の国”だったのである。
“よじれ虹の国”のいざない
虹色のポータルから飛び出すと、画面につぎのような文字が表示された。
“よじれ虹の国”
そして眼前に広がった光景は、『ディアブロ III』の世界観からあまりにもかけ離れたものだったのである!!
俺、思わず↓こんな顔に。
( ゚Д゚)y-......
な、なんなんだこのメルヘンチックな世界は…………。虹は掛かっているし、木の造形もぜんぜん違うし、水面には蓮とガマの穂が生えていて、アマガエルが平和にピョンピョンと飛び跳ねているし……! しかも……そこの雲!! ななな、なんか笑っているし!!
「ど、どうなってんだここは……。阿鼻叫喚の地獄世界から、180度違う世界に飛ばされるとは……」
ガクガクと震えながら、疑心暗鬼の声を漏らす俺。
「あの雲の笑顔……! アレには絶対に、裏がある! ああいったウソ臭い笑顔の下で、悪魔が舌なめずりをしているんだよチクショウ!!>< わし、知ってんねん!!><」
オマエは本格的に誰かに騙されたのかと問い質したくなることを言い放ちながら、俺はその雲のぶん殴った。すると。
!!!?! ななな、なんかすんげえ数のアイテムが落ちたんですけど!!!
「じゃじゃじゃ、じゃああのプレゼントの箱は!!?」
いまや溢れるヨダレを隠しもせず、道端に転がっていたプレゼント箱ににじり寄った俺。
「なにが出るかな~~~!! なにが出るかな~~~!!!」
調子っぱずれに歌いながら箱を攻撃すると……!!!
これを見た瞬間、俺は完全に壊れた(苦笑)。
「うきゃきゃきゃきゃああああ!!! レレレ、レジェンダリーまでデタあああああ!!! ここはガチや!!! ガチの夢の国や!! がんばった俺に、ディアブロの神様が贈り物をしてくれたんだね!!><」
騙しでも人間性クイズでもモニタリングでもなく、“よじれ虹の国”は本当に、金銀財宝ザックザクの桃源郷だったのである。
よじれ虹の国に、好きなときに行けたら……
ここからはもう、やりたい放題の蹂躙しまくり。
欲望の穴は基本、ゴールドだけが落ちるお金の国だったが、よじれ虹の国は、レジェンダリーもセット・アイテムも、素材も宝石も落ちまくる“本当の意味”での宝の山だった。こんなメルヘンな世界観に合わせて、出てくる敵もかわいいのばかりである。
“きらきらばな”だったり……。
“だっこぐま”だったり……。
“ももいろユニコーン”だったり……!
こいつらを倒すことでアイテムがドロップするのはもちろんだが、道端にあるヘンな人形を殴ってもジャラジャラとレアアイテムがフィーバー状態になるし、
前述の通り、レジェンダリー・アイテムやセット・アイテムも、1回よじれ虹の国に来ただけで、最低でも5、6個は落ちると思う。
そして、欲望の穴では最後の最後に“グリード”というメタボな巨人がボスとして出てきたが、よじれ虹の国ではそんな罠もいっさいナシ!! 純粋に、アイテム取り放題を楽しむことができるのである!
よく、「はい! 今日はキュウリの詰め放題だよ~! このビニール袋に入るだけ持ってっちゃって~!」なんていう詰め放題を行っているスーパーがあるが、そこではたった1枚の小さなビニール袋を、この世のモノとは思えないくらいビロビロにデカく広げ、見ているこっちが恥ずかしくなるレベルでキュウリを詰めているおばちゃんがいたりする。でもよじれ虹の国ではビニール袋をビロビロに広げずとも、落ちているアイテムは拾い放題! いつでも街に戻って売り飛ばすなり、アイテムボックスに仕舞うなりができてしまうのである!! こんな太っ腹なダンジョンが、あっていいのだろうか!!?
ちなみに、よじれ虹の国はマップまでかわいいヨ。
唯一、難点があるとすれば、よじれ虹の国のポータルを開けるリッチマンが、滅多に現れないこと。俺はすでに230時間以上、このゲームをプレイしているが、よじれ虹の国のポータルを開く“レインボー・ゴブリン”に出会ったことは3回しかない。まあ、こんな桃源郷にしょっちゅう行けてしまったら途端にダメ人間になりそうなので、それくらいの頻度がちょうどいいのかもしれないけどねえ……。
なんて考えていたところ……!
じつは、あるのだ。
よじれ虹の国に、好きなときに連れて行ってくれるアイテムが……!!
続きは、またいつか!w