老バーバリアン、読者ビルドに救われるw
「おいッ!!!」
出社するなり、編集部に突入してきた同僚のたっちーが怪気炎を上げた。俺はそのとき、ズズズズズ……と渋茶をすすりながら、自席に座ってPCの画面を見つめていた。その手には、小さな小さな手帳が。
「おいッ!! おいッたら、おいッッ!!!」
たっちーが再度、オイオイとわめいた。その剣幕に気圧され、渋茶を鼻から出す俺。「は、はひ」。するとたっちー、朝っぱらから轟いている理由を語りだす。
「おい!! ディアブロ日記に、読者様のコメントがたくさん入っているで!!!」
たっちーはそう言うと、急須に入った俺の渋茶を勝手に自分の湯飲みに注いだ。されるがままにその様子を見つめながら、俺は言う。「もちろん、わかってるで!!」。たっちーが、ちょっと満足そうにうなずいた。
「わかっていればえーんや」
そして渋茶で喉を湿らせてから、話の核心をしゃべり始めた。
「わしも逐一チェックしているが……いまやこのブログの本体は、キサマの毒にも薬にもならない日記ではなく、読者さんの詳しいコメントと言える!!!」
俺の口から「ぷーーーーッ!!」と渋茶が噴き出した。
老バーバリアン、罵倒される
それには目もくれず、たっちーはさらに言う。
「キサマはいま、グレーターリフトの80階を前にして完全に足が止まったやろ。……でも読者様のコメントを見るに、そんなのはヌルいどころか北極海の海水なみにヒエッヒエらしいやないか!!!」
そこまで書かれていたかなぁ……という疑念が浮かんだが、俺は口にはしなかった。たっちーが続ける。
「そこで!! キサマが読者様のコメントを実践し始めているか、いまからチェックするで!!!」
え? あ? と俺が言葉を発する前に、たっちーが畳みかけてきた。
たっちー:まずは……武器に穴を開けたか!? そこには……エメラルドやぞ!!
角満:は、はい!! それはすでに、ちょっと前に実施しております!!
たっちー:うむ。では……指輪は!? みんな“力の指輪にせえ!”と書いてるで!!
角満:ははあ!!>< 「何このよくある名前の指輪w 弱そww みんな売っちゃえwww」なんてホザいて片っ端から壊していたんですけど、辛うじて1個だけ残してあったので速攻で装着いたしました!!><
たっちー:何やっとんねん!!(怒) あと……スキルに“フェリオスチャージ”ってのがいいらしいで!!!
角満:そ、それも……「このスキル、中途半端だなぁw 絶対に使わんわwww」って言って、最初に切ってたヤツでした……><
たっちー:最優先や!!! わざと苦行しとんのか!!!(激怒)
一瞬、
(なんで俺はコイツに怒られなきゃいけないんだ……?)
という疑念が浮かんだが、俺は口には出さなかった。たっちーが続ける。
たっちー:あと、クリムゾンのセットがいいらしいで!
角満:は、はい!! い、いままさに作っているところで!!!
たっちー:ソバ屋か!!! それと……前回の角満ビルド装備、「ド定番乙」って言われてるど!!!
角満:ひぃぃぃぃいいい!!! し、調べてないので、ド定番とか知らなかったんですぅぅぅうう!!!>< す、すみませんんんん><
たっちー:キサマが不甲斐ないから、長文で書いてくださる方たちが恐縮してるやんけ!! しっかりやりいや!!
角満:長文でも欠かさず、ありがたく読んでおります!! 今後ともよろしくお願いいたします!!><
命のメモを手に
なんてやり取りがあったのだが、じつはたっちーに言われる前に、俺はすでに読者さんのコメントを隅から隅まで読み漁り、コソコソとメモを取っていたのである。
↓こんな感じで^^;
やり込んでいる人からすれば当たり前すぎるメモなのかもしれんが、俺にとっては目からウロコなことばかりが並んでいた。
それでも……。
グレーターリフトの70階は余裕でいける装備を身に着けているのだ。それを崩して、
▲クマも恥ずかしそうである。
↑こんな、ズボンをはくのを忘れたアブナイおっさんみたいになってしまったので、どうしても、
「……ホントにこれで、いままでよりも強いのだろうか?」
という疑問符が浮かぶ。
半信半疑のまま、これまでまったくクリアーする絵すら浮かばなかったグレーターリフトの80階に出かけてみると……((((;゚Д゚))))
え……((((;゚Д゚)))) ぜ、ぜんぜん余裕でクリアーできちゃったんだけど……((((;゚Д゚)))) おおお、俺のいままでのビルドっていったい……((((;゚Д゚))))
読者の皆様へのお礼
読者さんのコメントをもとにどんな装備を身に着けたのかは、次回の更新で詳しく書こうと思います!! 今回はひとまずここまでですが、改めて……!!
いつもコメントありがとうございます!! 今後とも、この老バーバリアンをよろしくお願いいたします!!!
ウルシちゃんも、いつもより心なしかうれしそうですw
続く。