ディアブロ3プレイレビュー 第58話
前回の日記を書いたのは、遥か前時代のこと(2日前だが)。その文末をワタクシは、つぎのように結んでおりました。
「果たして俺は、胸を張って令和に行けるのか!?? それとも、墓標が立ってしまうのか!!? 勝負は残り1日!!」
と--。
その結果、つぎのようになりました……((((;゚Д゚))))
ち~~~~ん……www
あ…………う…………(゚Д゚;≡;゚д゚)
ナゼ、このようなことになったのか?
これは、平成最後の日に果敢にも、グレーター・リフトの深淵でプライマル・エンシェントを探し続けた、ある中年男性の物語である--。
平成最後の手記
その日は朝から、時代の終わりを惜しむかのように、空から大粒の雨が落ちてきていた。寒い--。この季節にしては気温が上がらず、上に何か羽織らないと身がすくむようであった。
しかし、男性の表情は明るかった。
「雨か……。これなら、“平成最後にバイクに乗るぜ!”とか、“平成最後のサイクリングだ!”なんて、平成の終わりにカコつけて出掛ける気も失せるというもの。よーし!」
男性は、目にも止まらぬ速さでドックからNintendo Swicthを抜き出すと、耳まで裂けそうな勢いで口角を上げた。そして、ニヤリと笑ったままつぶやく。
「ついに、プライマル・エンシェントを手に入れる日が来たのだ--!今日はひたすら、グレーター・リフトに潜り続ける。……そう、プライマルを見つけるまでな!! ……ふふ。さらなる高みに達する俺を予見して、天が泣いておるわ」
カッコつけたセリフとは裏腹に、男は「わーいわーい^^ ゲーム三昧だー^^」とスキップをしながら、お茶とお菓子を準備。コタツにどっかりと腰を下ろして、『ディアブロ III』に向き合ったのであった。
男性の遺言
男性の手記には、ここから数ページにわたって同じような画面写真が貼り付けられている。あまりにも膨大にあり、しかもソックリなものばかりなのでゲシュタルト崩壊を起こしそうなのだが、そのうちのいくつかを貼り付けてみよう。
短いメモとともに、貼り付けられている写真が↓コレである。
「出ない。ま、すぐに出るわけがないのだ」
「あれから1時間経ったが、まだ出ない。今日もきびしい戦いになりそうだ……」
「薄暗くなってきたようだ。しかしいまだ、それらしきものは見つからない」
「平成天皇が、最後のお言葉を述べられた……。しかし、俺の平成は、まだ終わりそうもない」
「時計を見るのが怖い……。もしかしたらまもなく、時代が終わるのかもしれぬ……」
「俺は……平成から出ることができるのか……?目が、かすんできた……」
「もう、何も見えない……。赤い光は、立っているのか……?(立ってねーよ)」
「令和はどこデスカ?グレーター・リフトに落ちてるって聞いたんですガ」
そして、↑この墓標の写真を最期に手記は終わっている--。殴り書きされた日付とメモを見ると、そこにはこんな記述が……。
祝、令和元年五月一日
我、令和を探し求め、さらなる深淵へ--
男は、プライマル・エンシェントを見つけることができなかったのだろう……。平成が、終わる前に……。
泥で汚れた最後のページに今回の記録と、男性の慟哭の言葉が血文字で書かれていたので、最後に紹介したい。
「突入回数:22回。レジェンダリー以上:185個。うち、エンシェント:24個。プライマル:0個……って!!!!ぜんぜん出ねぇよぉぉおおおお!!!!へ、平成が!!! 平成が終わるのにプライマル出なかった!!!これじゃ令和にいけねぇぇえええ!!!><平成に忘れ物してしまったよぉぉぉおおおお!!!!><」
……プライマル・エンシェントが出たときが、俺にとっての“令和1日目”です……w早くつぎの時代に行きたいよーーーー!!!!
バタッ……