ディアブロ3プレイレビュー 第55話
ここのところ、プライマル・エンシェントがらみの重い話(でもない)が続いたので、
簡潔なネタをひとつ。
『ディアブロ III』のプレイヤーがたどるオーソドックスな道筋は、以下のようなものかと思う。
(1)ストーリーモードをクリアーする
↓
(2)アドベンチャーモードに入り浸る
↓
(3)トーメントに打って出る
↓
(4)ネファレム・リフトに挑戦する
↓
(5)グレーター・リフトで悶絶する
(1)~(3)はあくまでも通過点で、戦士の晩年はおそらく、シーズンモードとグレーター・リフトに大半の時間を割くようになるのではないかな、と。
今回取り上げる“ウルシ”は、そんなグレーター・リフトのクリアー後に現れる地獄の中の一服の清涼剤のような女性だ。
ウルシの存在意義
ウルシは、↓このような容姿をしている。
若干、顔色がピッコロってるが、目鼻立ちのくっきりした、北欧風の美人であることが画面越しにもよくわかる。透き通るような青白い肌も魅力的で(ホントに透き通っているけど)、こんな美人がよくも、グレーター・リフトの底に来てくれるもんだなと毎回思わせられる。
そんなウルシちゃんが何をするために現れるのかというと……↓このためだ。
そう、レジェンダリー・ジェムのランクアップをしてくれるのよ!!!
レジェンダリー・ジェムってのはその名の通り宝石で、指輪やアミュレット、ときには武器にハメて使用する。その能力は“レジェンダリー”の冠に恥じぬすばらしいもので、いくつかピックアップすると、
こんな感じで、ノーマルの宝石では考えられない恩恵をもたらしてくれるのだ。
しかも!
ウルシちゃんにランクアップをしてもらおうものなら、ダメージや効果の持続時間が右肩上がりに上がっていくからタマラナイ。自分のビルドに合う「これぞ!!」というレジェンダリー・ジェムを見つけたら、集中してランクアップをお願いすることをオススメしたい。
が……。
これ、何度も言うように本当に強力なアイテムなので、無限にランクが上がっていったらゲームバランスがエラいことになってしまう。
「俺の“初心の石”(ランク1で、プライマリスキルによるダメージが25%増加)、ランクが3000になったわwwww グレーター・リフト300のガーディアンも一瞬で蒸発するぜwwww」
こんなことが実現したら、おそらく大半の人がこのゲームから去っていくであろう。
そしてもちろん、こんなヒドいことにはならない。
ナゼなら……前述のウルシちゃんが、うまいこと調整しているからだ。
成功率90%のはずが……
ここまで、どちらかというとウルシを持ち上げる感じで書いてきたが、ここから一気に谷底まで叩き落したい。
どうにかこうにかグレーター・リフトをクリアーし、やっとの思いで足元に辿り着いた俺に、ウルシは言うのである。
「おお、よくぞ参ったな。そなたのレジェンダリー・ジェムを強くしてあげようぞ」
そこで俺は、絶賛育て中の“エンフォーサー”(ペットによるダメージ増加)をウルシに差し出しながら、ペコペコと頭を下げるのだ。
「ウルシ様~~~!!!>< どうかどうかこの宝石を!! さらなる高みに連れていってくんなせぇぇぇえええ!!><」
するとウルシは、そのレジェンダリー・ジェムがランクアップする確率を提示してくる。
「よかろう。その宝石のランクが上がる確率は……90%じゃ!!」(実際はこんなこと言わないが、イメージね)
90%と言えばあなた、10回やって9回は成功するってことですよ。丸めて表現すれば……100%と同義と言っても過言ではないでしょ!!(過言だけど)
当然、諸手を上げてお願いするわけ。
「90%なら、100%じゃん!!! ウルシさん、よろしくお願いいたします!!」
ウルシは「うむ」としかつめらしい顔で宝石を受け取り、ランクアップを試みるんだけど……。
(#`ーдー)ぬぬぬぬ……! (←ウルシ)
(#`・д・)ノ カァ!!!
ぼよん。(←失敗)
し、失敗しやがった……! 90パーなのに……!!
まあでも、10回に1回は失敗だからな。……もう1回お願いします!!
(#`ーдー)ぬぬぬぬ……!
(#`・д・)ノ カァ!!!
ぼよん。
!!!? ももも、もう1回!!!
(;`ーдー)ぬぬぬぬ……!
(;`・д・)ノ カァ!!!
ぼよん。
はぁ!!!? ななな、なにやってんねん!!! ラスト!! 1回くらい頼むよ!!
(;`ーдー)ぬぬぬぬ……!
(;;`・д・)ノ カァァァァア!!!
ぼよん。
全部失敗やんけーーーーー!!!!
あまりにも起こる、高確率下のウルシの失敗。このことから導き出された、ひとつの結論がある。それは……!
『ディアブロ III』における90%は、10%と同義である。
マジでコレ。
おしまい……。