ディアブロ3プレイレビュー 第39話
「グレーター・リフトの70階に行ってもらおうやないけ!!」
獅子の子落としというか泣いて馬謖を斬るというかグレリフ70いけなければ帰れま10というか、とにかく“スパルタ”とか“パワハラ”なんて言葉がチラチラする中での、グレーター・リフト70階への出撃となったのです。
『ディアブロ III』の本質
ここまで引っ張って前振りを書いたら、たいてい、
「うはwww 超余裕やんwww ウィッチ・ドクター超えたわコレwwww」
とか、
「わしのファランクスって、いったい……((((;゚Д゚))))」
なんて感想が出てくるくらいのラクショーを演じ、
「やっぱり光ハンマークルセだな^^^ クルセイダー最高^^^^」
という結論に達するところだろうが……俺の場合は、さにあらず。
↓こんなことになりました((((;゚Д゚))))
コレが何を表しているのか、グレーター・リフトをやったことがある人には一目瞭然で、「ぜんぜんダメやんwww」と笑い転げたことだろう。このグラフはグレーター・リフトの進行度を表していて、左の青い部分が右端に達して“100%”になるとボスのリフト・ガーディアンが現れる……という仕組みだ。
「ん? でもこのグラフ、右のほうに黄色いのが出てるよ?」
そう気づいた人はお目が高い……。この黄色が何を意味しているのかと言えば……グレーター・リフトを時間内にクリアーするための指標なのよ!! つまりこの場合、クリアーの目安にまったく達せずに時間を浪費しまくっているってこと!! つまり、時間の赤字!!! じゅわじゅわと目安のほうをお漏らししちゃってるんだよぉぉぉおおお!!!
なんでこんなことになってしまうのか? 理由は単純である。それは……!
火力がまったく足りずザコすら倒せない!! 死にすぎてデスペナルティー(死ぬと時間を削られるんです……)を受けまくる!! おかげで装備が壊れる!!! もう、なんもかんも足らねええええ!!!
ということですな((((;゚Д゚))))
ここまでやらかしてしまうと、取り返すことはほぼ不可能。けっきょく300回くらい死に(若干盛った)、街に戻って修理を繰り返すうちに、アイテム屋のスクワートちゃんにも、
「あなた、また来たの……? こっちも忙しいんですけど(´゚皿゚)」
って顔をされるというね……。
当然、グレーター・リフトクリアー後にレジェンダリー・ジェムをパワーアップしてくれるウルシちゃんにも、
「あなた……来るの遅すぎよ。こっちも忙しいんですけど(´゚皿゚) いま何時だと思っているの??」
って顔をされて、しかもパワーアップを拒否られるんだよチクショウ!! クリアーできねえわジェムの強化もできねえわ女子(?)に嫌われるわで、いいことなんて何もなかったわ……ε-(≡Д≡;) そして、俺は気づくのだ。
「光ハンマークルセのポテンシャルは、間違いなく高いだろう……。少なくとも、俺のファランクスよりもずっと(泣ける)。……でも、いまのままじゃダメだ。ビルドに合わせて、イチから装備を揃え直さないと」
けっきょく、『ディアブロ III』というゲームの本質はコレなのだ。
より速く、より逞しく、そしてより強くなるためにダンジョンに潜り、死と隣り合わせの地獄でアイテムをかき集める……。そして、“昨日よりちょっとだけ強くなる”という気の遠くなるようなルーチンに時間と労力を投資できた者にだけ、
「あれ……? 俺、なんだか……強くなったかも!」
というカタルシスが訪れるのだ。
もう俺に、迷いはなかった。
「原点に戻ろう。繰り返し繰り返しダンジョンに潜って、アイテムを集めまくってやる!!!」
俺の目の前で、『ディアブロ III』の深淵が口を開けた。
続く。