ディアブロ3プレイレビュー 第35話
前回の続き。
ずっと愛用していた“ファランクス”を、リストラすることに決めたクルセイダー・角満。断腸の思いで彼らの肩を叩いたとき、その反発はことのほか大きかったという。
(;`・д・)ほ、本当に切るっていうのか俺たちを!!
:(;゙゚'ω゚'):功労者に、こんな仕打ちってあるんですかねぇ……!
(`Д´)出るとこ出てもいいんですよ! その覚悟はあるんでしょうね!
お、俺だって、切りたくて切るわけじゃないのに……! どこかで決断をしないと、いつまで経っても前に進めないんや……!!
泣いて馬謖を斬る……。
獅子の子落とし……。
宇宙を手にお入れくださいラインハルト様……!
そんな言葉が、俺の脳裏をよぎった。腹心との別れもまた、未来の成功を手に入れるためには避けて通れない道なのだキルヒアイス……。
ファランクスに永遠の別れを告げた俺は、前回の記事にある通り、
“光ハンマーを反射させて剛者で嘆きつつ隕石降らせるビルド”を模索するために、アレコレといじり始めたのでありました。
パンドラの箱は開いたのか?
さて問題は、どのビルドに注力するかである。“光ハンマーを反射させて剛者で嘆きつつ隕石降らせる”を真に受けてすべてを盛り込もうとしたら、アチコチにひずみが生じてしまうのは火を見るよりも明らかだ。そもそも、“剛者&嘆き”ビルドを採用したら、
その時点でほかのセット効果を発動させちゃダメだし(そうすると剛者&嘆きの効果が消える)。ていうか、“剛者&嘆き”に関してはファランクスビルドですでに使っているので、ここであえてピックアップすることもないだろう(ファランクスじゃなく、もっといい組み合わせがある気もするがw)。
そういう意味では隕石(=ボンバードメント)も、ファランクスビルドで優遇していたスキルのひとつだ。なんたって、ファランクスとボンバードメントの火力で突き進む……という方針だったし。となれば、ボンバードメントを再び贔屓する必要もあるまい。
こうして“光ハンマー”と“反射”というキーワードが残ったわけだが、ここでにわかに、無視できない問題が浮上する。それは……。
「は、反射か……。じ、じつは前から“反射ダメージ”ってのがなんなのか、よくわかっていないんですけど……(゚Д゚;≡;゚д゚)」
……そう!! そうなのです!!
『ディアブロ III』には確かに、“反射ダメージ”という概念がある。“キャラクター詳細”のページに説明もあって、そこには、
“反射ダメージ:近接攻撃または遠距離攻撃をしてきた相手に対してダメージを跳ね返す。与えるダメージ量には、主要ステータスの一部も加算される”
とあるのだが、正直これを読んだだけでは、
(;`・д・)……???
とならざるを得ない。だって、
「ほう!! ダメージを跳ね返すとな!!? しかも、近接も遠距離も両方対応してくれると!? ……そんじゃ、無敵やんwww ダメージ喰らわないんでしょ?www」
と解釈して、テキトーに反射ダメージがデカい装備で出撃すると、一瞬で、
血だるまになって死ぬんですが((((;゚Д゚)))) ……一体全体、何を反射させていたんだ!? 滅多刺しになっている間、敵に何かを反射させているふうには見えませんでしたけどッ!!?!
というわけで、永遠の謎と化している反射ダメージには、もう触れないことにした。反射ビルドを華麗に運用しているクルセイダーも多いようだが、どうやら俺にはハードルが高いみたいなのでね……。
けっきょく残ったのは、“光ハンマー”だけであった。あんなにたくさんのキーワードがあったってのに、もうひとつしかないなんて……。
箱の底に残された“光ハンマー”という言葉を見て、俺の脳ミソ内でイヤな予感が渦巻き始める。
「も、もしも光ハンマービルドを構築できなかったら……リストラしたファランクスたちに戻ってもらうしかないのか……? あんなに不義理をしてしまった連中に、どの面下げてお願いすればいいのか……!!!」
いやでも、ファランクスに戻してもダメなのだ。彼らで壁にぶち当たったからこそ、新たなビルドを模索し始めたんだし……。……やはりここは何としても、光ハンマーで活路を見出さなければならぬ!! これで手応えを得られなかったら……ウィッチ・ドクターがメインのクラスになっちまうぞ!!!
パンドラが開けてしまった箱からは、災いや悲劇が大量に飛び出した。それらは世界に拡散され、あらゆる場所で不幸な出来事が起こるようになる。
「た、たいへんなことをしてしまった……」
途方に暮れるパンドラが絶望の面持ちで箱を見ると、底に小さく、残されていたものがあった。
それは……“希望”。
「いまの俺にとっては、光ハンマーが小さな希望だ……! こいつを以って……のし上がってやる!!!」
続く。