ディアブロ3プレイレビュー 第30話
前回の記事でお伝えした通り、無事、死の淵から生還を果たした。
『ディアブロ III』を起動しようとして、
「データ、壊れてますやんwww ぷぷっwwww」
という表示(若干、言葉は違うが)が出たときには、怒りと悲しみのあまりニンテンドースイッチにキン肉バスターをかますところだったが、どうにかこうにか、黄泉平坂(よもつひらさか)から戻って来ることができたよ……。(※黄泉平坂:生者の住む現世と死者の住む世界の境目にある坂。『聖闘士星矢』で得た知識である)
さあ、仕切り直しだ。
生死の境から蘇った人間は強くなるとベジータも言っているので、俺もきっと、データ破損前よりも頑健になっているに違いない。目指すは……そう! グレーター・リフトの深淵だ!!
オレックの叫びにビビる生還者
ネファレム・リフトとグレーター・リフトに挑み始めたのは、ちょうど2ヵ月前のこと。ストーリーをクリアーし、レベルも70になって、「しばらくは報酬クエストを巡って武具と素材を集めるかな」ということでのんびりとクエストを楽しんでいたのだが、あるとき、
「……なんかこれだと、レジェンダリーの集まりが悪いナ」
と気が付いて、ネファレム・リフトに手を出したのだ。
最初は、怖かった。
マップはランダム、出てくる敵もランダムで、一定数を狩らないとボスに会うことすらできないダンジョン……。よしんば討伐数が100%になっても、最後には必ず“リフト・ガーディアン”なるとてつもない魔物が出てきて、コイツとも戦わなければならないという……。そんな場所に、トーメントIでヒーコラ言っている自分が入っていっていいのだろうか!?
脳裏をかすめたのは、『北斗の拳』の修羅の国……。
あんなに強かった元斗皇拳のファルコが、名前もないモブなザコキャラにボコボコにされてしまった国……。今回、懐かしの少年ジャンプネタがやたらと散見されるが、ここはテキトーに読み流してほしい。
それでも、どうにか心を鼓舞してネファレム・リフトに入ったとき、俺のパラゴンレベルは26だった。クラスはクルセイダーで、以前紹介したファランクスビルドで挑んだようである。
なんで覚えているのかというと、スクショが1枚だけ残っていたから。
いまでも鮮明に覚えているのだが、初めてリフト・ガーディアンとぶつかったとき、画面にいきなり顔色の悪いオレックがカットインしてきて、
「リフト・ガーディアンが来たぞッッッ!!!!!!」
とデケェ声で叫びやがったもんだから、そっちのほうにビックリ仰天。
「うわあ!!! ビビビ、ビックリしたあ!!! いきなりなんやねん!! 脅かすんじゃねえよ!!(泣)」
と慌てふためき、大騒ぎをしながら1枚だけスクショを押さえたんだよな(苦笑)。まるで、死に際に1枚だけシャッターを切ったサスペンスドラマの被害者みたいだが、幸いこのときは殺されることなく、なんとか倒すことができたんだけどね。
そしてこの日から、俺のメインの戦場がネファレム・リフトになった。グレーター・リフトのほうが効率よくレジェンダリーとセット・アイテムを集められるし、クリアー後に出てくる“ウルシ”にレジェンダリー・ジェムをアップグレードしてもらえるのでいいんだけど、入るのに“要石”が必要なのと、時間制限があることがネックとなって、しばらくはネファレム・リフトにばかり潜っていたのである。
そんな俺が初めてグレーターリフトに潜ったのは、パラゴンレベルが65のとき。
このときにはもう、地上最強の生物になった気でいた。
「俺は強くなった……。いや、強くなりすぎた。もうネファレム・リフトでは、我が進撃を止めることはできぬ。なのでここらで、グレーター・リフトも制覇してやろうではないか!!」
なんて吹かしに吹かしながら進撃を決め込み、実際、かなり順調に討伐は進んでいった。
が、ここでもリフト・ガーディアンの登場時にオレックが首を突っ込んできて、
「リフト・ガーディアンが来たぞッッッ!!!!!!」
と叫びやがったもんだからビックリ仰天。
「うわあ!!! ビビビ、ビックリしたあ!!! まま、またオメーか!!! 毎回毎回なんやねん!!! リフト・ガーディアンが出たのは知ってるんだよ!!! いちいちデカい声出すんじゃねえよ!!(泣)」
こうして、関係ないところでオレックとも戦いつつ、俺は奥へ奥へとグレーターリフトの深淵に進んでいったのだが……。
次回に続く。