ディアブロ3プレイレビュー 第14話
前回の記事で、持っているのといないのとでは地獄闊歩の快適度がべらぼうに違ってくるアイテム“幻影のブーツ”のことを書いた。
詳しくは前回の記事を読んでいただきたいのだが、このブーツが“天が気まぐれで作った壊れアイテム”たらしめている最大の理由は、
“敵をすり抜けられるようになる”
ことであり、さらに、
“エリートモンスターが作る“岩の壁”もすり抜けられる”
ことにある……と書いた。地味に聞こえるかもしれないがその効果のほどは絶大で、一度履いたら二度と、このブーツが脱げなくなるレベルである。実際、俺は幻影のブーツをトーメントIIIの時代に手に入れたが、トーメントXIIでバチバチやっている現在も、足元を守っているのはコイツである(もちろん、より性能が高いものが出るたびに履き替えてはいるがね)。
今回はそんな“天の贈り物”の話を、再び書きたいと思う。
……え? また幻影のブーツの自慢話を書くのかって?
もちろん、そんなことは致しません。
じつは最近、幻影のブーツに匹敵する“天の気まぐれその2”を拾ってしまったのだ。
そのアイテムの名は……伯爵夫人??
『ディアブロ III』のプレイヤーに、つぎのような質問をしてみたとする。
Q.エリートモンスターが作る嫌がらせで、もっとも嫌いなのは?
おそらく、上位に入るのはつぎの特殊効果たちだ。
・岩の壁
・引き寄せ
・青い稲妻
・毒の道
・イライラ棒
中でも、“イライラ棒”こと“アーケインの光”に関しては、ひと言でもふた言でもモノ申したい人がいるに違いない。
いったいどれだけのディアブ郎が、この紫の棒に叩き殺されてきたことだろう--。
あまりにもこの棒が嫌いすぎて、ゆっくりと回る時計の長針を見ただけで、
「ででで、デタッ!!! またデタよあの棒ッ!! なんなんコレは!! 痛いねん!! 痛すぎやねん!! だーかーらー、ゆっくり回るなっちゅーのッ!! ああっ!! またちぬ!!>< ちんでしまうぅぅううう!!><」
と、激しいアレルギー反応を示してしまう人もいると聞いた。アーケインの光はいまや、エリートモンスターの出すギミックで1、2を争う嫌われ者なのである。
そんな、イヤらしい且つ強力な殺傷能力を持つアーケインの光を、まさかの“無効化”できるアイテムがあったとしたら……?
「1億ゴールド出してでも買いたい!!!」
そうのたまうセレブもいるだろう。
「え?? そんなもん、あるわけないやろ。ヘタなウソつくと許さんで!!」
イライラ棒にイヤな思い出がありすぎて、現実を受け入れられなくなっている御仁もいるに違いない。
でも……あるのだ! あの紫の棒をいくら踏んでもダメージを受けなくなる、天の贈り物が存在するのだよ!
もったいつけてもしょうがないので、とっととさらそう。
そのアイテムは……コレであります!!
“伯爵夫人ジュリアのカメオ細工”!!!
名前を見ただけじゃ、「ど、どちらに着けるアイテムで……?」と困惑するおじさんもいるかと思うが、これ、アミュレットです。その効果はなんと、
“すべてのアーケイン・ダメージを防ぎ、防いだダメージ量の25%のライフを回復する”
ってもの!! アーケインの光を無効化するだけでなく、ライフの回復をしてくれるというオマケまでついているのだよ!
しかし、このスクショを見てなお、
「ほ、ほんとに無効化なの?? “ダメージを防ぎ”ってあるけど、じつは我慢するだけでそこそこ喰らうのでは??」
そんな疑いをかけてくる人もいるかと思う。
……まあそれ、俺のことなんだけどwww
「マジでアーケインの光を喰らわなくなるの?? そんな虫のいい話があるのか?? 絶対にウソだわ。いざトーメントXIIとかに行ってイライラ棒踏んだら即死すんだろ?? わかってんねんこっちは!!」
そんなことを思ったわけ。「最近、誰かに騙されたの?w」なんて言われてしまいそうだが、にわかに信じられないくらい、すさまじい効果だと感じたわけだ。
そして、半信半疑のままカナイのキューブで能力を抽出して装着。トーメントXIのネファレムリフトに入ってみたところ……さっそくやってきやがったよ!! エリートモンスターがアーケインの光を!!
「……これで即死したら、もうゲームやらね」
そんな決意を抱きながら、紫の棒に突入したところ……!
!!!!! ほ、ホントにダメージ受けてねぇええええ!!! し、しかも、
岩の壁で囲まれた上に、無数のアーケインの光を出された“100%死ぬ状況”でも、ノーダメージでやり過ごすことができた!! これを見たエリートモンスターは、開いた口が塞がらなかったろうな。
「!!?! あ、あんさん、何やってまんねん!!! 壁をすり抜けるだけならまだしも……イライラ棒も効かないって、どうなってんねん!! 反則や反則!! そんなことされたらこちとら、商売あがったりやがな!!!」
こんなエセ関西弁で取り乱すことだろう。
この伯爵夫人を手に入れたことにより、さらに快適に地獄行脚ができるようになった。いよいよトーメントXIIIが見えてきたぞー!