ディアブロ3プレイレビュー 第6話
順調に遊んでいるニンテンドースイッチ版『ディアブロIII エターナルコレクション』。
前回の日記でも書いたが、めちゃくちゃ手軽にローカル通信のマルチプレイを楽しめることが『ディアブロ』のゲーム性と完璧に合致し、かつてPSPであんなゲームやこんなゲームにハマりまくっていた時代に戻ってきたような気分にさせられている。
この年末年始は好みのゲームが大量に発売されたのだが、プレイ時間においてはおそらく、『ディアブロ III』が抜きん出ていると思うわ。……これまでいろんなハードで遊びまくったゲームなのになーw
新米モンクにアイテムを解説する
我が事務所でも、これまで『ディアブロ』シリーズには無関心を貫いていたスタッフを巻き込んで、連日のようにローカル通信の協力プレイが行われている。そりゃあもう、ワーワーキャーキャーの大騒ぎだ。
でもプレイ前、『ディアブロ』の存在を知っていながら遊ばなかった理由について、彼らは口々に、
「なんかグロそうだし」
「覚えることが多そうでちょっと……」
「難しいんでしょ」
こんなことを言っていた。それゆえに、なかなか冒険に連れ出すことができなかったのだが、俺が懇切丁寧に、
「ぜんぜんグロくない!!(こともない)」
「覚えることなんて、そんなにない!!(こともない) 俺が全部教えてやるしな!!」
「まったくもって難しくない!!(こともない)」
てな具合に彼らの不安を払拭し、どうにか戦いの荒野に連行することに成功。その瞬間から、
「うわ!! めっちゃ楽しい!!」
「はよ、つぎの冒険に!!」
と、完全に虜となり、連日の協力プレイが行われる運びとなったのだ。
先日も、たっちーのストーリーを進めるために第一章のボス、“スケルトンキング”が待つ墓所へと向かっていた。
『ディアブロ』というゲームは、とにかく戦闘が多い。……ていうか、むしろ戦闘が日常で、平穏な時間はオマケくらいの勢いである。
戦闘続きで、敵をジャンジャンバラバラと倒していると、当然のようにアイテムをドロップする。……それも、非常に景気よく。
▲ホラ、こんなに(これ、戦闘中じゃないけどw)。
「なんか、めちゃくちゃアイテムが落ちるゲームだなこれ……。たたた、たまらんな!!!」
たっちーが、興奮を隠しきれない口調で言った。その様子から、早くもハック&スラッシュの魔力に取り憑かれたのがわかった。
でも……。
俺は、たしなめるのを忘れなかった。
「確かに、このシリーズは大量にアイテムを拾う。それも、拾うブツは人によってさまざまで、だからこそ冒険者たちはくり返しくり返し冒険にくり出すのだ。しかし」
いったん言葉を区切り、もったいつけてから続きを話す。
「なんでもかんでも拾えばいいってものではない。『ディアブロ』シリーズのアイテムには、つぎのような種類があるのだ」
俺は新米モンクのたっちーに、アイテムの説明を行った。
文字色が“白”の“ノーマルアイテム”
武器なら攻撃力、防具なら防御力だけがついた、ぶっちゃけどーでもいいアイテム。“ゴミ”とか“ボロ”とか、ひどい呼ばれかたをされがち。はっきり言って、拾う価値もない。
文字色が“青”の“マジックアイテム”
ちょっとだけ特殊な性能を備えた、“ノーマルアイテムの上位版”。序盤の序盤に、少しだけお世話になる。ノーマルより高く売れるので、途中から換金目当てで拾うようになる。
文字色が“黄色”の“レアアイテム”
メインで装備することになるのは、このレアアイテムからだろう。複数の特性を備えた貴重な逸品で、それぞれのクラス限定で発動する有益な特殊能力を持つものもある(たとえば、“ジャスティスのダメージ+12パーセント(クルセイダーのみ)”とか)。性能がいいものは高く売れるし、分解してアイテム制作の素材にしてもいい。とにかく使えるので、黄色いアイテムが落ちたら忘れずに回収したい。
文字が“緑”の“セットアイテム”
滅多にお目に掛かれないアイテムその1。ていうか、つぎに紹介する最上級アイテム“レジェンダリー”よりも貴重で有用な気がするのが、このセットアイテムだ。敵がドロップすると、天を貫くような緑色の光が立ち上がるので、見た瞬間に狂喜乱舞するのは間違いない。
セットアイテムが真価を発揮するのは、同じ名前を持つセットアイテムを複数装備したとき。セットした数によって、追加で強力な能力が発動するのだ。
文字が“オレンジ”の“レジェンダリーアイテム”
滅多にお目に掛かれないアイテムその2。『ディアブロ』シリーズの目的は、より強力なレジェンダリーアイテムを探すこと……と言っても過言じゃないくらい、魅力と魔力を兼ね備えたアイテム群である。敵がドロップすると、天を貫くオレンジ色の光が立ち上るので、見た瞬間に七転八倒の大悶絶するのは間違いない。
レジェンダリーには黄色のレアでは及びもつかないほど、特殊で尖った能力が備えられている。たとえば、上の写真にある“マキシマス”という両手剣には、“攻撃命中時、一定の確率でデモニック・スレイヴを1体呼び出す”という魅惑の性能が備わっていて、実際に、
↑こんな、赤い悪魔が出てきて攻撃に参加してくれるからタマラナイ。
……以上を説明したうえで、俺はしかつめらしい表情でたっちーに言った。
「アイテムの名前が白とか灰色のものは、はっきり言って粗大ゴミみたいなものなので拾わなくていいぞ。拾うのは青からや」
「ふんふん」とたっちー。珍しく、マジメに聞いている。そこで、俺は畳みかけた。
「我々ディアブ郎(『ディアブロ』プレイヤーのこと)が目指しているのは、オレンジ色のレジェンダリーと、緑色のセットアイテムや。でもセットアイテムに関しては、キサマのレベルではまず出ないので考えなくていい。求めるのは……レジェンダリーや!!!」
次第に、俺が興奮してきた。
「だがな!!! コンシューマー版の『ディアブロ III』はめちゃくちゃレジェンダリーも落ちやすいけど、それでも貴重なことには変わりはないねん!! レジェンダリーとは、神話で語り継がれるような伝説の逸品ッ! 神がもたらした究極の武具ッッ!! 見ただけで生涯幸せになれるような幻の遺物ッ!! あああッ!!!」
たっちーは俺が悶絶するのをポカンと見守ったのち、ちょっと言いづらそうな表情で申告してきた。
「なんか盛り上がっているところ申し訳ないんやけど、さっきザコがこんなの落としたねん」
ん?? と思いながら画面を見ると……。
れじぇ~~~~んwwww
俺は悶絶のあまり、二つ折りになる勢いでエビ反りになった。
「レレレ、レジェンダリィィィイイイイイ!!!!??」
お、おいおい、どうなってんねん(((;゚Д゚))) なんで開始10分でレジェンダリーの脚を拾ってんだよ……(((;゚Д゚)))
震える俺に、たっちーはホクホク顔で言った。
「あ、やっぱこれがレジェンダリーってやつなんやwww なんか、装備した瞬間から強くなった気がしてさw へ~~~www こんなに簡単に、伝説の武具が落ちるんやねww 楽しいーーーー!!!」
ま、まあ、『ディアブロ III』の楽しさがわかってくれれば、それでいいわ……w
続く。